このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

僕の先輩はとってもシュートがはやいです。でも筋肉が全然ないです。身長が183ぐらいだったとおもいます。僕は、学年でも筋肉はあるほうなんですが、先輩よりはやいシュートが打てません。なぜですか?あと、ロングシュートのコツやジャンプの仕方なども、できれば教えて下さい。お願いします。



 あなたの先輩は筋肉が無いのではありません。非常にしなやかで強靭な筋肉を持っているのではないでしょうか。それは決して筋繊維の量の問題ではないのです。

 しなやかな筋肉でひじから上が「ムチ」のようにしなるのではないでしょうか。最後にスナップをしっかり効かしているのではないでしょうか。ですから、腕の振りのスピードはかなり速いだろうと思います。

 筋肉で投げようと思えばよけいガチガチになってしまって、腕の振りは棒のようになり、末端のスピードはおそくなると思います。

 つまり、ひじから上をやわらかく使うということと、最後にスナップをしっかり効かすことをイメージしながらシュートしなければなりません。

 しかし、これらは体質的なものが大きく左右するため、「できる人はすぐできる」のですが、「できない人はいくらやってもできない」ことが多いのです。
 ある程度まではだれでもスピードのあるシュートを打てますので、あとはシュートスピードを上げる努力よりも、シュートを決める努力をした方が良いと思います。シュートはスピードがそんなに無くても決められます。タイミングとコースを研究するだけで見違えるようなシュートを打てるようになるのです。

 ロングシュートのコツはDFをうまく欺くように努力することです。DFが出てくる前にシュートに行くことです。DFの出にくい状況を作り出すか、出にくい場所を攻めることです。

 ジャンプの仕方は千差万別なので一概には言えませんが、大きなステップで、大きく沈み込んで、利き腕側の足を思いっきり引き上げて、腕を振り子のように振って思い切って反動をつけてください。そうすると力強いジャンプができるはずです。