このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

うちのチームは強いチームとやるときも弱いチームとやるときも点差があまりかわらないチームなのです。要するに大差では負けないのですが、接戦で負けることが多いチームなんです。その理由はやはり体力不足なのではないかと思っています。
 前半の始め、後半の終わりは良い試合進行で進むのですが、他の時間帯に攻め手がなくなったり、やることがなくなったりします。どうすれば良いと思いますか?


 始めと終わりを頑張るのは誰にでもできることです。始めは体力がありますから頑張りますし、最後はあと何分で終るという風に先が見えるので頑張ります。
だけど、相手との差がつくのは先の見えない、途中のつらいとき、体力がどこまでもつかわからないようなときに頑張れるかどうかなのです。そういう意味では体力不足は大きな原因の一つでしょう。

 攻め手がなくなるというのは、単純にDF力がOF力を上回っているということに過ぎません。6×6の攻防は細分化すれば、2×2の集合です。2×2の能力が相手を上回っていれば、OFの動きは基本的にはズラシとクロスの組み合せしかないので、その組み合せで相手陣地は必ず崩せます。攻め手とかやることといったレベルの問題ではないのです。非常に単純なんです。

 2×2の能力が相手より劣っていれば、上からのシュートに期待するしかなくなります。上からのシュートは最初確率が良くても、DFやキーパーがパターンを読んでくるとだんだん入らなくなります。

 以上のことからも、フットワークを鍛えることによって体力をつけるようにするのが先決だと思います。6mラインから9mラインへのフットワークと、2×2のフットワーク、パス&ランの練習を徹底的に行ってみてはどうでしょうか。

 時にはパス&ランの練習を1時間ぶっ続けで行うという風に、いつ終るかわからないような練習で、どれだけ手抜きしないでプレーに集中できるかということも必要かもしれませんね。


 
フットワークや基礎練習は編集ビデオ「金明恵のコーチング」「善花女子商業のハンドボールPART1,2」あたりを参考にして下さい。