このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

僕は高校では弓道をやっていて、ハンドボールは大学から始めました。今、二年生ですが、チームの人数が少なかったこともあり、コートプレイヤーもやっていてキーパーに二年間専念することができませんでした。キーピングのとき恐怖心はないのですが、位置どりがわかりません。位置どりをうまくなるためにはどのような練習をしたらよいのでしょうか。教えてください。また、一人でもできるような練習があったらぜひ教えてください。よろしくお願いします。

 キーパーの位置は、基本的にはシューター(ボール)と2本のゴールポストを結んだ線でつくられる頂角の2等分線上ということになります。

 9mラインの向こう側でパスが回っている状態では、ボールの位置にあわせて2本のゴールポストを結んだ線の少し上を移動し、常に位置を修正します。

 ロングシュートの場合は横移動だけで前に出なくても良いですから、シュートしたあとすばやく反応してください。

 ポストにパスが入った場合は前に詰めて取ります。この場合シューターが右利きならば、キーパーから見て左に回転して飛び込んできますので、それを考慮して少し左側へ詰めます。

 この場合、相手の体に対して詰めるのではなく、ボールに対して詰めるようにしてください。それと、右利きの場合は引っ掛け(キーパーから見て右)をつぶしながら前へ詰めて、最終的に左足と両手で取ります。

 4m付近まで出ても良いと思いますが、出るタイミングが遅れるとループシュートを打たれますので気をつけてください。

 出る方向がうまくつかめないというときは、ゴールポストと6mラインの曲がり際を線で結んだり、4mラインを長く引いたりして、何本か補助線を書いておくとわかりやすいと思います。

 サイドシュートの場合は相手がジャンプするまでジーッとガマンししていて、ジャンプしたあと、ジャンプの方向が確定すれば内側へ打たれないように、少しずつシュートポイントへ移動します。このときは、少しずつ横移動しながら前へ出ますので、斜め前へ詰める形になります。

 あまり早く前に出るとループシュートを打たれますし、早く横移動すると内側へ打たれますし、早くジャンプしたり足を上げたりすると股下へ打たれます。この3点を常に頭に入れておいてください。

 一人でやる練習は、やはりキーパーダンス(シャドウキーピング)が一番良いと思います。位置取りの練習は一人ではできません。時間は短くても、みんなでやる練習を極度に集中して行ってください。それで充分です。


 実戦でのキーピング例は、編集ビデオ「決勝戦のキーピング」を参考にして下さい。