DFのピストンの動きをボール無しで練習する方法はないでしょうか? 自分で考えたのでは、サイドから順々に相手がボール回ししてくることを想定して、声を出しながらサイドから順にピストンの動きとカバーの動きのフットワーク練習をするのを考えているのですが、効果的でしょうか? 実際のセットDFを想定したフットワークの練習法はないでしょうか?
6人全体でのフットワークは、真中の4人とサイドの守り方が違いますので、あまり効果的ではないと思います。サイドはどちらかと言えば早い横移動とフォローが中心になり、縦の突込みに対する守りというケースが少ないのです。
それはそうとして、フットワーク練習としては6m〜9mラインの詰めと戻りの練習を徹底してやれば良いと思います。この時、実際に9mの外にシューターを立たせてシュートモーションさせ、シューターの利き腕に対して詰めるようにすると、より実戦的になります。
シューターがシュートモーションを起こしたときに前に詰め、シュートモーションを止めてステップバックしたら下がります。下がるときは一般的にはサイドステップで下がりますが、早く大きく下がるときはクロスステップをつかいます。どちらも練習しておいてください。
慣れてきたら、詰めたときにシューターに左右に変化してもらいサイドステップで横移動を守る練習も入れます。
2人が組になって4組ぐらいでやれば良いと思います。
まずこれらの基本的な6m〜9mラインのフットワークを徹底して行ってください。
次の段階としては、攻撃側がボールを持ち、45度間でパスをします。左右45度の6m付近にポストを2人立たせ、その両側にDFを置きます(0:6DFの真中4人に2ポスト)。これで45度への詰めと、ポストへのパスカット練習を行います。
45度OFにパスが渡ったら、まず遠いほう(アウト側)のDFが前に詰めます。このときイン側の足を前に出してインに切り込むのを阻止します。もちろん手を挙げてパスカットを狙ってください。そしてもう片方(イン側)のDFがポストを見ます。
45度がインに切ったら、DFはマークチェンジ(イン側のDFが前に詰めてアウト側のDFがポストを見る−イン側の足を下げる)します。このチェンジの見極め・フットワークのすばやさがポイントとなります。
DFは常にポストへパスさせないように手を上げてください。
45度はインに切ったりアウトに切ったりしてDFのチェンジをひんぱんに行わせてください。ポストは動く必要なありません。
これができるようになれば、45度OFの間にセンターOFを入れて5×4の形で行います。
45度からセンターにパスが渡ったら、基本的には逆45度でポストを見ていたDFが前に出てセンターを見ます。このとき、必ずポストを背にするような形になるようにいずれかの足を前へ出してください。
ボールを使った5×4などのフットワーク例は、編集ビデオ「善花女子商業のハンドボールPART2」を参考にして下さい。