このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

最近、練習の士気も高まりフットワークや階段トレーニングなども積極的に行うようになってきました。最近ではラダートレーニングや、ハードルを使ったもの、また、体をうまく使うためのトレーニングなどもやっていきたいと思っています。しかし、それらを全部毎日するのははっきりいって不可能だと思ってるので、1週間を単位にして練習メニューを作ろうと思ってるのですが、専門的な知識がないためうまくまとまりません。あと、いろんなトレーニングに手を出して、中途半端になってしまうんじゃないかという不安もあります。なにか、アドバイスお願いします。

 「練習の士気が高まってきた」というのはすばらしいですね。こちらのほうもうれしくなってきます。今なら多少高度なことやつらいことでも、やることがスムーズに体に吸収されるだろうと思います。

 そういった意味では、「基本的なフットワークが足りない」と思っているなら、それがチームの最大のウイークポイントだと思うならば、最終の公式戦に照準をあわせて、1ヶ月ほど徹底的にトレーニングするのも一つの手だろうと思います。

 1週間を単位にして練習メニューをつくる場合、練習の量と質が一番問題になるのですが、これは実情に合わせてやってくださいとしか言えません。選手1人1人に負荷をどれくらいかけるかということですが、「こんなもんで良いや」というぐらいの練習ならばやらないほうが良いと思います。

 「もうだめだ、逃げ出したい」と思ってからが真剣勝負、実戦に合わせた練習なのです。デッドポイントから上の練習をどれだけ積めるかが「勝つ」ためのフットワーク練習です。これをチームの実情に合わせ、みんなで考えてください。

 ラダートレーニングやハードルは、基本的な身のこなしやバランス感覚などを養うもので、即身につくものではありません。後から後からじわりじわり効いてくるものです。やり方や評価的なことは、本来はトレーニングセンターなどの専門の指導員に聞きながらやった方が良いと思いますが、自分達で1回の時間を決めて毎日できた回数をチェックしていくというのも1つの方法です。。

 中途半端になるかどうかというのは、基礎トレーニングの重要さをどう考えるか、自分達の最終目標をどこに置くかということで違ってきます。この基本的な考え方がゆるがないで、練習方法もそれにぴったり合っているならば、試合結果がどうのこうのということに惑わされないはずです。

 集中トレーニング以降もフットワークは毎日30分以上必ずやるようにしてください。


 

 
基本的なフットワーク練習は、編集ビデオ「金明恵のコーチング」を参考にして下さい。