このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

クイックシュートを打つ際にはボールをもらってから1歩または2歩の早い段階でシュートに持っていくのですか?もしそうならどういう練習をすればいいのですか?
 あとぼくはサイドもやっているのですが、ジャンプは高く飛び、ためて勝負するのがいいかそれとも、スピードをつけてキーパーに当たるように飛んでキーパーと近い位置で勝負するのがいいのか教えてください。

 クイックシュートは何のために打つのでしょう。

 もちろんDFとキーパーのタイミングを外すためです。

 だとすれば、ステップも同様にDFとキーパーのタイミングを外すように工夫した方が良いでしょう。

 3歩走ると力強いシュートを打てるかもしれませんが、どうしてもDFとキーパーにタイミングを合わせられてしまいます。

 したがって、ボールをもらってから1歩または2歩で打ったほうがDFとキーパーのタイミングを外しやすいのです。これは打ってみればよくわかります。DFとキーパーが反応する前に打ってしまう方が、ズーッと打ちやすいし、成功確率も大きくなるはずです。

 練習方法としては、シュートの時もパスのときも必ず走り込んでボールをもらうことを心掛けてください。ボールは最高のスピードでキャッチするように心掛けるのです。そうすればキャッチした後すぐ、つまりゼロ歩でも勝負できるはずです。

 そのためには助走の距離を上手くとらねばなりません。パスした後すぐにステップバックし、助走距離を大きくしてください。このとき相手DFの位置取りを確認しながらステップバックすると、次のシュート地点を早く決めることができます。

 シュートする前のステップも両足着地と片足着地の両方をできるようにすることが大切です。また、フェイントの大きさも大きく横へ変化するストップフェイントと、小さく横へ変化する変化するストップフェイントを練習してください。

 クイックシュートを打つ場合は、どうしても小さくてスピードのあるストップフェイントが必要になってくると思います。

 サイドシュートは打ち方がいろいろあるので一概には言えませんが、一般的には中に飛んだ場合は、ジャンプは高く飛び、ためて勝負するのが良いと思います。

 外に逃げながら、あるいはキーパーに向かって跳ぶ場合は、ジャンプは高くても良いと思いますが、シュートはあまりためない方が良いと思います。

 キーパーと勝負する距離は個人々違いますので、キーパーの体の周りに打ち込む場合、自分はどれぐらいの距離が一番打ちやすいか、何本もシュートを打って自分の間合いをつかんでください。

 「自分の間合い」になるまでジャンプしてためるというのが一番良いと思います。

 サイドシュートが上手くなってくると、キーパーに向かいながらもジャンプした瞬間に打ってしまったり、キーパーのアウトを狙いながらグーッとためてキーパーの内側に打ったりします。

 これらはキーパーとのタイミングを外すためですが、キーパーは予測したタイミングやコースを外されると意外ともろくなるのです。

 
クイックシュートについては、編集ビデオ「小さな巨人たち」を参考にして下さい。 サイドシュートについては、「サイドの達人」を参考にして下さい。