シュート力と言ってもいろいろありますが、単純に「シュートのスピードをもっと速く」ということでしょうか。

　そうだとすれば月並みな答えとしては、まず、筋力をつけるということでしょう。投球は全身の筋肉の絶妙なバランスによる協同動作で行われます。

　したがって、全身のウエイトトレーニングを行い、下肢→体幹→上肢へちからがスムーズに伝わるように協調性を高めるトレーニングを行う必要があります。特に腹筋・背筋あたりを鍛えればずいぶんスピードがつくはずです。いろいろな筋力トレーニングの本が出版されていますので、図書館へ行ったり、本屋さんで探したりしてみてください。

　また筋肉の連動をスムーズにおこなうための理想的なフォームでのシュート練習も必要です。ちからのロスがなく効率的に放ることも大切です。

　そのためには、まず目標にする選手を見つけることです。その選手のフォームをビデオにとって、何度も見てイメージしましょう。いい選手になるには体力はもちろんのこと、効率的にシュートするフォームを身につけることも大切なのです。

　キャッチボールでは、遠投で肩のウォーミングアップを行い、１５〜２０mくらいの短い距離でスピードをつける練習をします。スナップを充分に効かせ、リリースの最後にボールを指で引っ掻くようにします。
　うでの振りで投げているうちはシュートは速くなりません。このスナップ、ひじから上の腕のしなり、が最終的にシュートスピードを決める決定的なポイントだろうと思っています。