このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

こんにちは!高校生です。今、とてもピンチな状態になってしまいました。ハンド部の人が、いっきにやめてしまい、即席でのチームを作ることになったんです。
 ハンドをやったことがない人が1人―右利き 身長160、1年から続けてる人が2人―右利き 身長162、左利き168、1年の夏前までの人が1人―右利き身長158、1年の9月まで、やった人が1人―右利き身長162、2年の10月から、やってる人が1人―右利き身長150、2年の2月から3ヶ月だけ、やった人が一人―右利き身長165、という感じです。この場合ディフェンスとオフェンスには、どうするのが最適か教えていただきたいです!お願いします!



 この身長からすると女子ですね。ほとんどが素人のような状況で、理想形を文章でこうしなさいと言ってもなかなか実際はできないと思います。とにかくハンドボールの形をつくるのが先決です。

 まず、キーパーは最も気が強くて運動神経の良い人になってもらってください。キーパーが良ければ、女子ならばある程度のシュートを防ぐことができると思います。

 次に、DFは0:6DFを敷いてください。そして、あまり前へ詰めず(7mぐらいまで)、上からシュートを打たせます。DFは相手がジャンプしたあと、ワンテンポ遅らせてジャンプしてシュートカットしてください。ちょっと遅いかな、と思うくらいがちょうど良いと思います。

 ポストはパスさせないようにしっかり守ってください。パスが通った時は必ずフォローして2人のDFで挟んでください。

 攻撃は基本的には速攻で得点するようにします。キーパー勝負で速攻といったスタイルです。フローターがジャンプしたらサイドはもう走り出してください。

 セットオフェンスの基本は、とにかくしっかり走り込んできて思い切って打つことです。中途半端はいけません。

 もうひとつは45度DFのアウトフェイントです。45度DFの前でストップフェイントを掛けて、アウトへ変化した直後にサイドへバウンドパスを出してください。サイドはすでに走り込んでいて、パスをもらってから1歩でシュートします。このタイミングを練習しておいてください。

 そして最も大事なことは、『試合を楽しむ』ということです。何点取られてもがっかりしないで、1点取ることに集中してください。仲間が得点したら、大きな声を出して飛び跳ねながらみんなで喜んでください。

 「勝つ」ことを目標にするのではなく「みんなでハンドボールを楽しむ」ことに目標を置いて欲しいのです。そして試合が終わったらみんなでご飯を食べながら試合を反省してください。そこで話し合った反省点を次の試合に生かすのです。

 「またハンドボールがやりたい」とみんなが思えば、それでオーケーだと思います。