このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

いつもお世話になっています。僕のチームはキーパーからのワンパス速攻は両サイドとも出るのですが上3枚が絡んだ二次速攻がありません。どうしても両サイドが走っていると思ってスタートが遅れてしまいます。何かいいアドバイスがあったらお願いします。




 速攻はどちらかと言うと、1本速攻よりも2次速攻で決る方が多いのです。
ですから、2次速攻の練習を充分に行っておく必要があります。スタートが出遅れるのは、「サイドに任した」と思っているからであり、まず「2次速攻でオレが決める」ぐらいに思わなければなりません。

 相手がシュートしたら、どんな場合でもどちらか一方のセンターDFが少し横(8〜9m付近)に開いて全体を見回し、指示を出します。

 左サイドが空いていれば「左サイド!」と叫んで指差します。キーパーは捕球に一生懸命になっており、全体像を把握するのに時間がかかりますので、センターDFがその「目」の役割を果たします。

 サイドがDFにつかれていると判断したら、右と左のどちらのスペースが広いかを瞬時に判断し、2次速攻に切り替えて最初にキーパーからパスを受けます。このとき「かせ!」と大きな声でキーパーに指示します。

 45度はシュート後すぐにサイドラインとセンターラインの交点付近まで走ります。2次速攻の場合はセンターからパスを受け、空きスペースの大きい方向、あるいはOFの数がDFの数よりも優位に展開しそうな方向へ走り込みます。

 センターはパスした後、休まないですぐに原則としてパスした方へ走ります。パスした相手が攻撃に移ったとき、そこが空間として空く可能性があり、パスが1順して最終的にそこから走り込んだ攻撃で得点するケースが多いのです。

 これはあくまでも原則論であり、センターは真直ぐ走ったほうが短時間に目標の空間を攻められると判断すれば、パスの直後に直線的に力いっぱい走れば良いのです。

 2次速攻の方が得点チャンスが多いということを全員が頭に置き、手抜きをしないで全員で攻めることです。