このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

今中学2年でサイドをしています。中1の時から先生に「お前はとびだしがいい」と言われてたんですが、
うまくそれをいかせなくて困っています。うちのGKはワンマンのパスが出すのが苦手なので、ワンマン速攻はありません。私が点を取るときは、45度DFのシュート・パスカットからの球出しがほとんどです。
 二次速攻では45度などのクロスが多く、DFに守られて打てないことが多いです。ポストにはいったりするけど特に役に立たないし・・・。せっかく先生がとびだしがいいと褒めてくれたからそれを活かしたいんですが、どうすれば良いでしょうか。



 飛び出しが良いというのは「脚力がある」ということと「状況(マイボール)判断が早い」ということですから、ハンドボールをやる上でもっとも大事な資質を持っているということです。これだけでも、あなたは普通の人よりも一歩先を行っていることになります。

 ワンマン速攻はDFとキーパーの連携がしっかり取れていなければなりません。キーパーだけの問題でもないのです。まず、どこから打たせて、どこへ打たせるのか、DFとキーパーの約束事をきっちり作ってください。

 次に、キーパーは球出しをやりやすいように、シュートを真下に落とすようにするということです。腕にシュートが当たった瞬間は、腕を軽く後方に引き、ショックを吸収します。こうすることによってボールのはねっ返りを防ぎます。

 足方向にきたボールは、蹴り上げるようにして足の下の部分に当てます。するとタイミングがぴったりくれば真下に落ちるはずです。

 体のどこに当たるとしても、なるべくはねっ返りを無くし、シュートを真下に落とすように心がけてください。そうすれば一本速攻の機会も増えるはずです。

 飛び出しを最も生かせるのは、やはり一次速攻のときですから、まずDFとキーパーの連携とキーパーのキーピング方法を練習してみてください。

 一次速攻のときは、OFの数がDFの同数以上であれば、勢いでなだれ込みます。このとき、サイドが一旦サイドの奥まで入ったとすると、もう一度浮いてきて、フローターと平行またはクロスの攻めを展開します。

 ポストがガラ空き状態(あるいはそうなりそう)ならば、ポストへ走り込んでも良いでしょう。走り込むのは、フローターが勢い良く突っ込んできたときが効果的です。速攻で攻めるときはこういった「勢い」を大切にしてください。サイドやポストでジーッとしていたり、のろのろと移動したりしていても、決してチャンスはやってきません。