このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

初めて書きます。僕は高2で身長177体重78で左45をしています。
今日部活にOBの人が来てくれて左45をしてくれたのですが、その人はオフェンスの一対一の時本来急激にストップするために、沈み込んで(膝を曲げ腰を落として)足をハの字にするはずが、ほとんど腰を落とさなくてもしっかりストップしていて、しかもフェイントもしっかりきれていて、見ていてとてもプレーが軽やかで上手でした。フットワークをしっかりとしておけばそんなに沈み込まなくても大丈夫なのでしょうか?



 ストップというのは、重心の低さ(ひざを曲げる)だけではなく、足の裏全体の接地状況、親指への力の入り具合、体の姿勢(バランスの取り方)などがすべて影響してくるのです。ただひざを曲げるだけでは効果が薄いといえます。

 また、実際にどれぐらいのスピードで突っ込んでいくのかということによっても違います。高校生が大学生に向かっていくには、自分の能力の120%ぐらいのスピードが必要かもしれません。そうなると重心をもっと低くしないと止まれないはずです。実業団が相手ならばもっといろんな要素が必要になります。

 ただし、フェイント練習を繰り返すうちに、120%の力を出そうとして力んでいたのが、慣れるにしたがってだんだん体の力が抜けてきます。不必要な動きが徐々に省かれていくのです。したがって、プレーが軽やかに見えてきます。これは練習を続ければ必ずそうなります。

 自分が抜こうとする相手のDFレベルが高くなれば高くなるほど、練習における集中性、体力が求められますので、あなたのフットワークレベルも必然的に上昇するはずです。ただし、常に向上心をもってコツコツと努力を重ねれば、の話です。決して手を抜かないように頑張ってください。

 

 
フェイントについては編集ビデオ「ザ・フェイント」を参考にして下さい。