このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

強豪と呼ばれるチームの練習風景や速攻を見るとパスの正確さ・速さやフットワークの機敏さやなによりシュートの鋭さが自分達とはレベルの違った物という事です。戦術的な面は知識のある人がいるところでないとなかなか伸びにくいと思うのですが、個々の身体能力は努力次第でどうにでもなる、同じ高校生なのだから負けてなるものか、と自分に言い聞かせて練習後にフットワークの練習をしたりしてきたのですが、なかなか結果には結びつきにくく一ヶ月ほど前には一度疲労骨折をしてしまいました。
 僕の学校では今一日に二時間強ぐらいの練習をして週に一回休みがあります。強豪と呼ばれるチームはやはり毎日何時間も厳しい練習をして勉強や自分の余暇も削ったりしながらハンドをしているのでしょうか?
今日で総体も終わり、自分に残された時間がきっかり一年と自覚した今、僕は勝ちに行くハンドボールをしたいと思いました。この気持ちは努力だけで何とかなるものなのでしょうか?




 全国の強豪チームには、長時間厳しい練習に耐えているというのが多いですね。

 しかし、最終的には実戦並みの緊張した、集中した時間がどれだけあるか、ということです。その実戦も、全国大会上位クラスを想定した練習と、県内下位チームを想定した場合とでは、行って帰ってくるほど効果が違ってきます。

 時間的には2時間30分ぐらいやれば充分です。その中のどれだけの時間、みんなが真剣に集中して練習できるか、です。集中する人間が多ければ多いほど練習の雰囲気がギラギラしてきます。

 ギラギラした、ピリピリした、一つのポストを複数人で奪い合うような練習の雰囲気をつくり上げてください。そのためには、真剣に「勝ちたい」と思う人間を1人でも多くつくることです。

 また、単なる努力だけではチーム力は向上しません。常に向上心と競争心と連帯心をもって練習に取り組む必要があります。
 
 そして、もう一つ大事なことは「ハンドボールを楽しむ」ということです。基礎トレーニングも大事ですが、自分で楽しみながらテクニックを磨くことも、ハンドボールの上達には欠かせないのです。パスはバックパスやフックパス、スウィングパスなど、相棒と2人で練習して実戦で思い切って使ってみることです。そうすると試合そのものが面白くなります。
 
 シュートだって同じです。ステップシュートやランニングシュート、ブラインドシュートなど自分なりに工夫してテクニックを磨き、実戦でどんどん試してみてください。そうすると試合が待ち遠しくなります。