僕は中学でポストをやっているのですが、OF時のスペースの見つけ方がよくわかりません。何かスペースを見つけるコツがあったら教えていただきたいです。あと僕はやせていて、DFに力負けしてしまいます。筋トレを計画的にやって体力的には余裕がでてきたのですが、ポジション取りの技術が無く、悩んでいます。ポジション取りで負けないコツを教えて下さい。
これは私がいつも言うことですが、スペースがあるからそこへ走り込むという考え方ではなく、フローターとのコンビネーションで空きスペースをつくるという考え方をして欲しいと思います。ボールをもらった瞬間にDFがぴったりついていても、フローターにパスを返せばDFは離れます。その直後にフローターからリターンパスが来ればノーマーク、ということも実戦ではよくあります。これを意識的に作り出すのがコンビネーションです。
したがって、ブロックやパスを駆使してフローターとコンビネーションをつくり、DFを意のままに動かして「ハンドボールの面白さ」をもっと体験して欲しいと思います。
ブロックをするときは、「今するぞ」と構えていたのではすぐに警戒されてしまいますので、何気ない顔でブロックをするDFから少し離れていてください。ボールが向こうに行ってDFが向こうを向いたときがチャンスです。
腰を低くして、DFの腰の下にあなたの腰をチョンと当てるだけでオーケーです。腰を低く落としてタイミングよく当たれば(振り向きざまに当てる)、よっぽど体力差がない限り、ひっくり返ることはありません。基本的には力で力に対抗するのではなく、重心を低くして瞬間的に当たるのです。
DFの方を向いてブロックしても良いです。腰を落とすのは同じですが、ブロックがかかった瞬間、片足を引いてターンしますが、そのとき回転する肩をDFの体に当てると、DFはフォローに出遅れます。
ボールが移動すればDFもそれにしたがって動きますので、じっとしていると一瞬フリーになります。ここで切り返しの速いパスがフローターに返ってくれば、フローターからポストへのタップパスが生きます。したがって「じっとしている」ことも、状況によっては有効なのです。
なるべくDFにはくっつかないで、常に「つかず、離れず」ある程度の間合いを取って位置取りしてください。
ポストの動きについては、編集ビデオ「ザ・ポストマン」を参考にして下さい。