このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

紅白戦をしました。
向こうはレギュラーチームで、こっちの余りチームは左45度とセンターの経験者がいなかったのです。
レギュラーチームからはポストの人と逆サイの人がひとりずつあまるので、ポストの人が正サイド、逆サイの人がセンターをして、余りチームの正サイドの人が正45度をやっていました…
 僕はもう一人の逆サイの人と半分ぐらいの割合でセンターと逆サイをしていました。センターをしている時、なかなか両45度が攻めてくれず、僕は何もできないでいました。
 当然、こんなのでレギュラーチームに勝てるわけもなく、25分で17対5とまけてしまいました。とても悔しかったです! なのでセンターは「最低限コレが必要だ!」ってのと、センターからの攻め方を教えて下さい!



 ハンドボールの「流れ」というか「勝負の形」というか、得点するまでのプレーの連携ということがあります。

 これをまったく知らない人がフローターをやると、「おれが決めてやる」と気負いこんで、とにかくボールをもらったらシュートばかり考えます。

 このときは、シュート確率がどうってことはあまり考えていません。そして、自分がシュートにいけないと、となりへパスしてしまいます。自分がシュートに行けないということは、となりのフローターもDFに守られているということなのです。

 したがって、「おれが、おれが」とシュートを狙うチームは、必ずシュートの成功確率が下がります。

 ですから、高い確率で得点するためには、あるフローターがシュートモーションやフェイントでDFを2枚以上引きつけて、となりのフローターに生きたパスをしなければならないのです。
 となりのフローターは、それをあらかじめ察知して、生きたパスを最も良いタイミングでもらって(事前の走りこみが大事だと言うことです)、トドメを刺さなければならないのです。

 あなたや正45度はこんなことを考えながらプレーしていましたか? 

 センターは打たせたい45度と逆の方に流れながらパスすると、45度は行動範囲が広がりますので、打ちやすくなります。ただし、DFにマークされていますので、DFの注意をあなたの方に引きつけなければなりません。そのためには、逆45度とポストとあなたがコンビネーションを使って一度攻めなければなりません。このとき45度はある程度フリーになります。

 センターの「最低限コレが必要だ!」ということは、『45度やポストと意思のコンセンサスをとる』ということです。
45度に打たせるためのコンビネーション、ポストにパスを入れるためのコンビネーションをつくり、しっかりコンセンサスをとってから試合にのぞむことが大切なのです。