筋力をつけるためには、まず食べて食べて食べまくって太ってから、筋トレで筋力をつける方が効果的なんですか?伊奈高校は休み時間ごとにおにぎりを食べて、3年間で10sぐらい体重がアップするそうですが…それも筋肉で。太った分は、筋肉に変えて、運動で贅肉を落とすのでしょうか?
筋力トレーニングを行うことと筋肉の量を増やすことは、並行して行うと非常に効果的なことは間違いありません。
元伊奈高校の滝川監督はその辺の理論をしっかり持っておられて、効果的に体力アップにつなげておられました。
ただし、その理論的背景を詳しく知らない人が、「どんどん食べて運動すれば良い」と簡単に考えているのはどうかな、と思います。
筋肉をつけるには良質のたんぱく質を摂取する必要がありますし、パワーの源はグリコーゲン=炭水化物です。豆腐を食べて筋肉をつけて、ごはんをたくさん食べて力強く走り回る、簡単にいえばこういうことなのですが、これらの栄養素をバランス良く摂取しないと、ただのデブになる可能性もあります。
どれだけの筋肉をつけるために、どれだけのタンパク質をどういう食物で補給するのか、食べた分はどれだけの運動をすれば消化するのかを良く知った上で、筋トレ・筋力アップ食事療法を行ってください。
これはやはり専門家に相談するのが最も良いと思います。個人の体力差によってやりかたも大きく異なってきますので。
私はどちらかといえば、高校生ぐらいまでは「体をつくる」トレーニングよりも「プレーをつくる」トレーニングを優先すべきだと考えています。全日本プレーヤーを目指すのなら別ですが、普通の人はハンドボールを好きになるような練習を、もっともっと行うべきです。ハンドボール特有のテクニックをもっともっと身につける練習が先です。
「腹が減ったら食べる」「腹が減ったら戦ができないから食べる」こういう考え方で充分だと思います。