このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

技術やプレーの事じゃないんですが、聞いてください。
6月で先輩が引退して、私たち2年生が中心となって引っ張っていくことになりました。
これまでの部活は、試合の3ヶ月前ぐらいからしか練習を始めないぐらいの部活でした。しかし、私たちの1つ上の先輩から革命が始まり、ほぼ毎日練習をするようになりました。それを継いで私たちも一勝でもできるようにがんばっていこうと思ったのですが、2年生内で部活に対する考えが分かれてしまい困っています。
 1つが、今まで以上に練習をがんばって1勝もしくは良い試合ができるようになりたい派で、もう1つが、私情が優先で部活は後回し派などがあります。
それで、1回話し合ったんだけど微妙でした。
 話し合いをもう一度するつもりだけど、まとまる予感がしません。なにかいいアドバイスはありませんか?ホントに悩んでいます。




 ハンドボールはチームスポーツですが、チームの和を求める前に「個人技を高める」ということがどうしても必要になります。「個人技を高める」練習の中で、精神的にも自分自身を向上させていくのです。この「個人技を高める」ことをやらなければ、ただの仲良しクラブ・お遊びチームになりかねません。それで良いと思っているうちはチームの上達はありません。

 しかし、部活が学校体育である以上、容易にそれで良いやという軟派を辞めさせるわけにもいきません。ということは、硬派の人たちが団結して、自分達だけでも練習を頑張る、高い次元でハンドボールを楽しむしかないのです。

 軟派の人たちのことをとやかく言うより、本当に「ハンドボールが好き」な人たちが、徹底的にハンドボールの楽しさを追求すれば良いのです。話し合いをまとめることもチーム存続の一つの方法でしょうが、私は無理して話をまとめる必要など無いと思います。そんな軟派に妥協してハンドボールの魅力が落ちること、チームの士気が落ちることの方がズッと恐いと思います。

 最後の一人になっても頑張りぬく強い意志を持って欲しいと思います。そんな仲間が1人2人と増えるように努力すべきです。好きなハンドボールを徹底してスキになって欲しいと思います。より高い目標を掲げて、その目標の達成にむけて精一杯努力して欲しいと思います。そういう姿が感動を生み、環境を変えていきます。無二の親友をつくります。そして長い人生の中での貴重な体験となるはずです。

「高校の3年間でハンドボールをやってて良かった」と思えるように、後で悔いの残らないように完全燃焼してください。