このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

試合前はどういう風にアップしたらよいのでしょうか?
がむしゃらにしたら試合中バてるし、かるくしたら試合では全然動けません。




 それはチーム力に応じてということでしょう。

 日頃からそんなにハードな練習をしていないチームが、アップだけ頑張ると試合中にばてるかもしれません。

 日頃から鍛えられているチームならば、普段の力を出すためのアップ練習をすれば良いのです。

 監督の考え方で、挑戦する意気込みを高めるために、アップをきつくすることもあります。

 昔の氷見高校は、試合前のアップが日頃の練習より厳しくて(監督も選手も試合は楽だと言う)、いくつかの試合を落としたということも聞きます。これは試合の勝敗そのものよりも、選手の人格を鍛えようとする監督の考え方が色濃く反映されているといえます。

 私個人としては、アップはあまりハードなものにせず、体を温めることを主にして、すぐに激しい動きに対応できるようにしておくことが肝心だと思っています。

 その「体を温める」という程度も、強いチームと弱いチームでは大きな差がありますので、一概には言いにくいのです。

 最終的にはアップの量は個人の問題になると思いますので、基本的なアップ練習と個人の調整アップ練習に分けて行ったほうが良いのではないかと思います。