僕は高2で逆サイドをやっていて、最近攻撃のパターン練習をやっています。そこで顧問の先生は一応一通りの動きは教えてくれるのですが、ボールを持たない時の動きは殆んど教えてくれず、いつも怒られて困ってます。ここで質問なんですが指導者と言うのはアバウトに教えて後は生徒の自主性に任せるというのが普通なんでしょうか?僕はほとんど試合経験が無いのでほんと怒られてばっかです。なんだか最近ハンドボールがわからず面白く無くなってきました。
あなたがどうやってプレーすれば良いか悩むように、指導者もどう教えたら良いか悩むものなのです。
全国大会で優勝するようなチームをつくる指導者も、そうなるまでにはだいたい10年以上かかっています。
たいがいの指導者は最初から教えすぎたり、理想を追求するあまり、実力以上のものを求めたりして、ハードな練習・負荷を選手にかけてしまいます。
そのうちに、一部の選手しか育たないことや、チーム力が向上しないことに悩み、選手の自主性を重んじる練習内容に軸足を少しずつ移すようになります。
選手自らが考え、行動するように環境を整えるようになり、自らはあまりでしゃばらないような指導に切り替わっていくのです。
その選手たち自ら行う練習の中で、全国優勝するためのポイントがそれとなく伝わるように工夫し、あたかも本人が発見したかのように導くのです。
当然全国優勝するためには、「甘え」や「油断」は大敵ですから、練習内容そのものは必然的に厳しくなります。しかし、優勝するためにはそういった「厳しさ」がどうしても必要であることを、折に触れてキャプテンやチームの主軸には理解させておくのです。
そうすると、本当に優勝したければ、チームの中から自らを律していくような雰囲気が徐々にできてきます。指導者はあの手この手でそういった雰囲気を作り出していけば良いのです。
高度な技術の提供もプラスアルファの要素ではありますが、それはチームを勝利に導く上で、必要充分条件ではありません。最も大事なのは、「目標達成のために妥協しないで自らを鍛え、強靭な個をつくりながらもハンドボールを楽しもうとする、ハンドの虫をつくる」ことなのです。
あなたも高校2年にもなって、監督の指導を待つようでは、先が思いやられます。どうしたらボールを持っていないときの走り込みで相手陣地を崩せるか、崩した後誰がどのような動きをすればノーマークをつくれるか、自分の頭でしっかり考えることです。考えたら、自分以外の選手の動きも必要ならば、その選手とも相談し、実際にやってみます。やってみてうまくいかなかったら、なぜうまくいかなかったかを分析し、改良してもう一度挑戦してみます。これを繰り返えして行えば、いつかすばらしいコンビネーションができあがると思います。
まず、自ら考え、行動することです。