このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

僕は高2で副部長です。練習中、先生に二年が一年にアドバイスしないでどうするって怒られます。分かっている事は一年に教えているのに僕は高校でハンドボールを始めたばかりなので、自分が出来ない事を言うのもどうかと思っています。先生はイスに座り、タバコを吸ってたまに「分かってねーな。だからダメな練習なんだよ」と具体的にアドバイスをしてくれません。ちなみに、僕は自分が上手くなってからアドバイスしようと思っています。副部長として、よくない考え方なのかもしれませんが結局一人一人の強くなりたいという気持ちがあればみんな上手くなると僕は思っています。



 まず、上手くなりたいと思っていても、具体的な目標無ければどれだけ上手くなったのか計ることができません。ばくぜんと「上手くなりたい」では卒業するまで「上手くなれない」可能性があるわけです。

 まず、自分の上手くなりたいプレーをもっと細かく絞り込んで決めてください。「マンツーマンフェイントで必ず右に抜くこと」でも良いですし、「サイドシュートでキーパーの脇横に決めること」でも良いですし、「ポストの縦ブロックを完璧にこなす」ことでも良いですし、「サイドの速攻は誰よりも早く出て1本速攻の確率を高める」ことでも良いのです。

 1つのプレーにこだわって徹底的に練習し、人以上の技術を身につけることができれば、そのプレーに関しては、あなたはスグにでも立派なアドバイザーになれるはずです。

 その自分独特のプレーに自信がつけば、次に身につけようとするプレーにも良い意味で影響していきますので、1つ1つプレーを開拓していく毎に「上手く」なっていきます。

 これの繰り返しでいつの日か「上手い選手」になるのです。絶えず具体的な目標を立てて、それを達成するよう努力してください。