このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

ポストの動きについてなのですが、腕力で相手DFを動かすのはやはりだめなのでしょうか?

 言葉では言い表しにくいのですが、相手のわき腹付近に手を引っ掛けて相手と自分の位置を逆転させようとしたりしています。実際に、練習試合でやってみたのですが、相手校の顧問の審判が割りと易しい判定だったので良いのか悪いのか(審判一人だし見えてないだけかもしれませんが)よくわかりません。

 また、ディフェンスでポストを見ているときに、ポストがボールをもらった場合、後ろから相手の腕を握ってとめるのはありですか?

 このような一見荒いプレイって言うのはOKなのか駄目なのか悩んでいます。よろしくお願いします。
          



 まず、ハンドボール競技では、オフェンスであれディフェンスであれ、相手プレーヤーを押したり抱えたりすることは禁止されています。これに類するプレーもスポーツマンシップに反する行為として禁止されています。

 こういった行為に対しては、「注意」「警告」「退場」と段階的に罰則を適用します。

 あなたの言う「相手のわき腹付近に手を引っ掛けて相手と自分の位置を逆転させようとするプレー」はブロッキングの対象ですし、「後ろから相手の腕を握ってとめる行為」はスポーツマンシップに反する行為です。荒いとか荒くないとかという問題ではなく、ハンドボール競技では許されないプレーなのです。

 そんな反則をしなくても、すばやい位置取りやタイミングの良いブロックで、相手DFを充分崩すことはできるはずです。正攻法で正々堂々と勝負してほしいと思います。 


 
 後ろから相手の腕を握って止める行為はフリースロ
ーの対象って言う意味ではなくて警告等の対象と言う意味なのでしょ
うか?


 
正攻法のポストの止め方と言うのはどのような物なのでしょう? 相手ポストにボールがわたって周りに人がいない(はさめない)場合はどうしたらよいのでしょうか? 相手が振り向いてから手を押さえに行くとか体で当たりに行くとかでしょうか?

 

 ポストにパスが渡って周りにDFがいなければ、キーパーで勝負するしかありません。ここでポストを押したりつかんだりすると、7mスローだけではなく、警告・退場などの罰則がついてきます。

 ですから、ポストへ簡単にパスさせないように、あるいは速いパスを入れさせないようにするために、フローターへは早めに9mラインの前で当たるのです。

 ポストは基本的には2人のDFで挟んで止めますが、早い詰めとポストチェンジのすばやさがあれば、2人で挟む前にポストへのパスカットができるようになります。これはポストがある程度浮いた場合です。

 6mラインにへばりついたポストにパスが入った場合、@持っているボールをカットする、A2人のDFで挟む、しか防ぐ方法はありません。

 @はシュート体勢に入ってしまっていれば7mスローを取られてしまいますので、キャッチの直後に行ってください。

 Aはファーストアタックでボールを押さえながらポストを強くホールディングして止め、すぐに手を離します。ホールディングし続けると警告をとられます。それと、ボールに対してアタックしているというカタチを必ず取ります。
 このファーストアタックでポストの動きを一旦止めて、そのスキにもう1人のDFがフォロー(挟む)に行きます。


 

 オフェンス時におけるポストの動きについては、編集ビデオ「ザ・ポストマン」を、ディフェンス時におけるポストの守り方については、「鉄壁のディフェンス」や「1:5DFの基本」を参考にして下さい。