このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

1:5DFの約束事とはどんなことでしょうか。
どうしてもDFの間があいてしまって、ポストにおとされてしまいます。
4月の総体予選のために一線から1:5DFに最近変えたのですが、間に合うのか不安です。


 1:5DFの約束事はチーム事情に応じていくつもあると思います。
基本的には、トップDFと45度DFとセンターDFで、三角形のゾーンをつくってパスカットを行いながら、互いにフォローしてフローターのカットインを止めるということができるように、約束事をつくるわけです。

 具体的には、45度OFはアウトに抜かせない、インに抜かすということ。そしてインに抜かしたらトップDFと挟み撃ちにします。トップDFと45度DFは常に手を上げて、2人で壁をつくります。対角への速いパスはこの壁で防ぎます。

 45度DFの下にいるポストへのフワッと入るパスは、センターDFが走っていって必ずカットします。速いパスはセンターDFが追いつけませんので、45度DFは早めに前へ詰める必要があります。
 センターDFは、逆45度と自分との間にいるポストへパスされないように、必ず手を上げてポストを背に置いておきます。逆45度OFにパスが渡ったら、逆45度DFが前へ詰めますが、パスが渡った瞬間に当たれるくらいのダッシュが必要です。逆45度OFに充分な距離を与えると、パスもフェイントもできますので、充分な間合いを与えないことと、早く手を上げて簡単にパスをさせない(プレッシャーを与える)ことが必要となります。
 この時ポストをセンターDFのすぐ後ろまで押し出し、声をかけて渡してから前へ出ます。逆45度DFは、「ポストの押し出し」と「斜め前方へのダッシュ」のタイミングが最も重要です。

 センターDFは逆45度の下のポスト方向に行き(真中よりも少しポスト寄り)、半身になって手を上げて後ろのポストへのパスを防ぎ、前のポストへのパスカットを狙います。また、センターDFはポストの自由な移動を防ぐために、常に6mラインにへばりつくようにします(45度やトップDFが抜かれ、相手OFがシュートしてきた場合は、勝負ですから前へ詰めます)。

 45度シュートは両手を上げてインをつぶし、アウトに打たせます。キーパーはアウトにヤマを張ります。

 45度DFはアウトへ抜かれたら、どんどんサイド方向へ押し出してOFに最後までついていきます。

 サイドDFは、ギリギリまでサイドOFをゴールライン方向に追いかけて、プレッシャーをかけて、狭い角度からシュートさせます。ここでサイドOFに触ると7mスローになりますので、あくまで打たせてキーパーと勝負させます。

 1:5DFはゾーンDFですから、全員が常に手を上げてパスを入れさせないようにすることがもっとも大事だろうと思います。