このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

最近、新キャプテンになったんですが、練習メニューが思いつきません。監督も不在で、前キャプテンも練習に来てくれません。何かアドバイスいただけないでしょうか?
 

 監督不在のチームで、自分達で練習メニューを考えて実行していくのは、とってもしんどい作業だろうと思います。

 練習は@基礎練習とA自分達のウイークポイントを正す練習とB試合形式の練習の練習の大きく3つに分けたら良いと思います。

 さらに基礎練習はフットワーク練習、パス練習、シュート練習に分けます。特にフットワーク練習は、できれば1時間以上できれば良いのですが、チーム事情などを考慮すれば、30分以上ということでも仕方が無いと思います。

 パス練習は、まずキャッチボールが基本です。しっかりステップを踏んで行ってください。動作が早くできるようになるまで徹底的に行って欲しいと思います。次の段階は走りながら行うパス練習ですが、これは三角パスや四角パスやスリークロスなど、いろんな方法があります。どれをやっても良いのですが、肝心なことは「より速く、より正確に」ということです。三角パスだけを徹底的にやっても良いのです。手を抜かず、極限のスピードでいかにミスをしないかということが大事なので、これは即試合につながります。

 シュート練習はポジションごとに行いますが、常に実戦を想定して欲しいと思います。より実戦に近づけるには、相棒と組んでシュート練習を行うのも1つの手です。例えばポストとセンター、サイドと45度、という風に2人組になって互いにパスをしながらシュートするのです。

 例えば、サイドがズラシのカットインを狙いながら45度にパスをし、45度は走りこんできてサイドからのパスを受けてシュートします。
 センターからポストにパスを入れ、ポストからのリターンパスを受けてシュートします。

 試合形式の練習は自分達のウイークポイントを探すために行います。できれば、自分達より少し高い実力の相手に練習試合を申し込んで下さい。この際、試合のビデオを必ず撮っておくことです。試合後ビデオを見ながら、みんなで「どこが悪かったか」意見を出し合います。そしてその「ウイークポイント」を矯正する練習方法をみんなで考え、実行します。

 練習方法のバリエーションは他の学校の練習を見に行くのが最も手っ取り早いと思います。部員全員でいくつもの学校を視察に行き、ノートにまとめてきて出し合えば、たくさんの練習メニューができるでしょう。みんなで力を合わせて行うという点で、必ずチームにプラスとなりますから、ぜひやって欲しいと思います。

 
私の創った編集ビデオ、「善花女子商業のハンドパート1、パート2」「金明恵のコーチング」「静石航空工業のハンド」を参考にしていただいても良いと思います。