このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

こんにちは。高校でハンドをしています。僕達の部は通学に二時間ぐらいかかる人が多く、また学校の宿題がやたら多いのでみんな長い時間練習できません。多くて2時間ぐらいです。これくらいの時間でもしっかりできる練習法を教えていただけませんか?ハンドボール好きが多い部なので、是非教えて下さい!
 

 毎日キッチリ2時間練習できれば上等です。
時間配分としては、フットワーク30分、パス30分、シュート30分、コンビネーション30分と大きく分けてみればどうでしょう。

 フットワークはマンツーマンとストップ、ターンを頻繁に行うダッシュを、パスは3人の平行ラテラルパスを、シュートはサイドと45度、ポストとセンターがコンビを組んだポジションシュート(実戦を想定)を、コンビネーションは2×2と3×3を中心に練習してください。

 パス練習の前にキャッチボールを行うと思いますが、このキャッチボール(15mぐらい離れる)をバカにしないで、ぶっ倒れるぐらい真剣に行って欲しいと思います。しっかりステップを踏んで、投げたらボールの行方を見ないですぐにバックステップで戻ります。パスはステップシュートのつもりで、スナップをしっかり利かしてください。これを2人で猛スピードで正確に行って欲しいのです。

 シュート練習とパス練習を上手く合体させるのもひとつの手です。また、コンビネーション練習のところへ速攻練習を入れても良いと思います。

 
フットワーク練習のバリエーションは、編集ビデオ「金明恵のコーチング」を参照してください。

 
パス練習、シュート練習、コンビネーション練習のバリエーションは「善花女子商業のハンドPART1.2」を参照してください。

 韓国の練習はパスとフットワーク、シュートとパス、コンビネーションとパス・シュートという風に、いくつもの課題を1つの練習に取り入れていますので、非常に効果的です。ことばでは上手く表現できませんので、ぜひビデオを参考にして下さい。

 私は常に言うことですが、練習のバリエーションの多さでチームが強くなるのではありません。練習の質を高めることによって個人やチームが強くなるのです。単純な練習で良いんです。その単純な練習で、スピードを極限まで上げる中でいかにミスを少なくするか、ということに挑戦するのです。