このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

ブラインドシュートを身につけようと思い、ステップシュートをサイドスローで投げる練習をしているのですが、最近肘が痛みはじめました。これはシュートフォームが悪いからでしょうか?それとも腕の筋肉が弱いので肘にかかる負担が大きいのでしょうか?実際に見ないとなんとも言えないかとは思いますが、原因として考えられるものを教えてください。ちなみに大学生ですので骨格が未発達などの問題はないと思います。あと、普通に投げる時は問題ありません。



 私はスポーツ医学については素人なので責任をもった発言はできませんが、肘痛の原因はフォーム・筋力の双方にあると思います。

 オーバースローは肘を上げますので肩のほうにも負担がかかりますが、サイドスローは肩で負担している負荷も肘の方に大きくかかってきます。また、肩の回転で肘が後からついてきますが、オーバースローの場合は肘が曲がった状態でついてくるのに対し、サイドスローの場合は肘が伸びた状態でついてきますので、よけいに負担が大きくなります。

 今回はオーバースローを突然サイドスローに変えて、肘に普段よりも大きな負担がかかったために、筋肉が炎症を起こしているものと考えられます。よほど痛むようならば、練習を控えた方が良いでしょう。

 一気に力を加えたサイドスローのステップシュート練習をするのではなく、まずはフォームやタイミング、DFの位置などを確認しながら、少しずつ力を加えるようにしていった方が良いと思います。

 サイドスローが肘や腕に負担が大きくかかる以上、この投げ方にこだわるのならば、腕や肩の筋力トレーニングをした方が良いでしょう。

 ただし、私はサイドスローにこだわるまえに、普通の投げ方(オーバースローやスリークウォーター)でブラインドシュートを身につけるほうが先決だと思います。要は打つタイミングとDFやキーパーとの駆け引きが大切なのですから。


 ブラインドシュートの実践については、編集ビデオ「ザ・ブラインドシュート」を参考にして下さい。