このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

最近、0−6ディフェンスをどうしても攻めきれません。
ずらそうとしてもあまりずれないし、遠目からのシュートもなかなか打ちきれません。
何が悪いんでしょう?
 あと、ディフェンスで3−3プレスディフェンスをしているんですが、このディフェンスの特性と最低限の約束事を教えてください。



 これだけの情報では何が悪いのかを特定することはできません。0−6DFをずらすには横移動のスピードと正確なパスワーク、最後の縦の突っ込みのタイミングがピッタリきている必要があります。

 また、ポストにパスを落とすにしても、DFにとってOFに脅威(上から打ってくるという脅威)がなければDFは前に出ないでしょう。DFを前へ出せなければ、ポストはなかなかフリーにはなりません。

 シュートはパスをもらってから1歩で打つことと、ジャンプの上がり際で打つ練習をして下さい。そうすればDFが大きくても手が上がる前にシュートできます。
 「腕の振り」で打つとボールリリースのタイミングが遅れ、DFに腕が当たって振り切れなくなり、シュート威力は半減します。したがって、「肘から上と手首だけ」のコンパクトなスナップシュートを心掛けてください。大体は9mライン内でのミドルシュートになると思います。


 あとは「思いっきり」ですね。躊躇しないでDFの前から、横から、早いタイミングで打ってください。

 シュートテクニックは、編集ビデオ『小さな巨人たち』が参考になります。

 3−3プレスディフェンスは、OFのフローター3人のシュート力が強く、DFの上からどんどん決められるという場合に効果的です。しかし、ポストやサイドに上段DFと下段DFの間を自由に走られますし、下段DFの間隔が広くなりますので、フローターがパスの名手であったり、サイドOFのフェイントが切れたりすると、これを守るのは非常に難しくなります。

 ですから、一般的には0−6DFの中で3−3DFに一時的に切り替えたりして使うのが効果的だろうと思います。ゲームの流れが悪くなったり、こう着状態を打開する時なんかには良いでしょう。

 最低限の約束事としては、上段DF3人は相手がパスを受けた瞬間に当たれるくらい、思いっきり前へ詰めるということでしょう。9mラインのはるか上方まで詰めることになると思います。OFのフローター3人にはシュートもパスもさせないといった守り方です。また、上段3人のマークチェンジは声を出しながらタイミングよく行ってください。

 OFが詰めの早さに不用意なパスを行った時が逆速攻のチャンスであり、こういった変形のDF体型はそういった相手のミスを誘い出すためでもあるのです。パスカットから速攻に移すためには、フットワークがしっかりできていなければなりませんから、日頃のフットワーク練習をみっちり(できれば1時間以上)行ってください。