このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

センターをやっていてクイックシュートを身につけようと思い自分なりに考えて練習しています。自分なりに、
1…シュートの速さ
2…ジャンプしてからシュート打つまでの速さ
3…腕の振りの速さ
などを意識してやっているのですが、チームメイトに「腕の振りが遅い」と言われてしまいました。1や2は顧問からもお墨付きなのですが、3は自分でも遅いと感じてしまうほど遅いです。
腕の振りを速くするにはどういう筋トレ、または練習をすれば良いのでしょうか?またクイックを打つにおいて、注意したり重要なことがあったら教えてください。ちなみにサイドスローです。お返事よろしくお願いします。
 



 ジャンプしてからシュートまでの動作が速くできるのならば、バランス感覚や運動能力については問題ないようですね。

 となると、考えられるのは絶対的な筋力不足か、腰と肩の回転不足かのどちらかということになりますが、速いシュートが打てるとなるとそれなりの筋力もあるのではないでしょうか。

 私が思うに、あなたは速くシュートしようということばかりに気を取られ過ぎて、腰や肩をあまり回転させずにシュートしてしまっているのではないでしょうか。つまり、「手打ち」になっているのではないかと思います。

 実際にシュートフォームを見ていませんので断言はできませんが、もしそうだとすれば、とにかくシュートの前には左肩を必ずゴール方向に向けることと、肩を速く強く回転させることを心がけるようにしてください。腕は肩の回転で引っ張られてきますので、肩の回転が腕の振りに非常に大きな影響を与えるのです。

 トレーニング方法としては、肩の回転と腕の振りを同時に行えるようなトレーニングが良いと思います。たとえば、ゴムチューブを柱にくくりつけてそれを右手に持ち、肩を回転させながらシュートと同じようなフォームでゴムチューブを引っ張る練習なんかが良いのではないでしょうか。

 肩甲骨のトレーニング(ハンドボール教室その他編143参照)はいつでもどこでもできますので、これも平行して行うと良いでしょう。

 それと、サイドスローはオーバースローに直したほうが良いと思います。相手が強くなるにしたがって通用しなくなります。オーバースローの人がたまにサイドスローで打つから効き目があるので、最初からサイドスローは見切られると非常に守られやすくなります。

センターのクイックシュートは編集ビデオ「小さな巨人たち」の中川選手のプレーを参考にしてください。