このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

自分は高校からハンドボールを始めて5年目になります。元々シュート力が弱く、現在も決して力強いシュート打ててはいないと思います。高校時代から筋トレは腹筋、背筋、腕立て、手首等を継続して行いましたが、あまり効果は得られませんでした。下半身もスクワット等で鍛えてみたのですがそれでもダメでした。

シュート力を求めるよりも、厳しいコースに打てる技術やシュートにいくまでの動作などを向上させるべきだとは思うのですが、やはり力強いシュートに憧れてしまいます。
やはりフォームや体の使い方に問題があるのでしょうか?
 



 結論から言って、それ以上努力しても「力強いシュート」を身につけることは困難だと思います。その労力をあなたが言う「厳しいコースに打てる技術やシュートにいくまでの動作などを向上させる」練習に振り向けたほうが、どれだけあなた自身にとってプラスになるか計り知れません。

 シュート力は理論的には筋力とか肩の回転・腕のしなりなどを磨けば向上するように見えますが、実際にシュート力を決定する要因というのは、天性の素質がもっとも大きいと思います。

 もしもトレーニング次第で誰でも理想的なシュート力を身につけられるのならば、努力次第でみんなプロ野球のピッチャーになれるはずです。

 ですから、自分にないもの、努力してもかなえられそうにないものに固執するよりも、自分にあるもの、努力次第ですばらしい宝物になりそうなものに固執するべきなのです。そういう個人々違う宝物を持ち合ってチームを作ると、そのチームは他人の足りないところを補い合って、理論を超える力を発揮するようになるのです。