このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

ポストで横ブロックを有効につかえるのはどういうときですか?
それと45度やセンターからパスを受けたいのにDFにかぶられてもらえません。どうすればいいですか?


 
 
最も効果的と思われるのは、45度からセンターにパスが渡った瞬間です。
このとき、DFをギリギリまで45度が引き付けることが、成功確率を上げる条件になります。

 ですから、45度は45度DFをフェイントでインに抜き、ある程度センターDFを引き付けながら、センターに速いラテラルパスを出します。センターはあらかじめ走り込んできて、パスを受けるか受けないかのタイミングで(ストップフェイントのストップと同時に)、すぐにセンターDFの横にいるポストへタップパスを出します。このタイミングが最も有効に横ブロックを使うタイミングです。

 45度やセンターからパスをもらうときにDFにかぶられるというのはよくあることですが、要因は3つあると思います。

 1つは、45度とセンターのパスが単純でDFに読まれているということです。かぶられていてもパスが向こうに行けばDFもそちらに移動します。その直後に切り返しのパスが戻ってきて、ポストが動いていなければ、あるいは少しDFとは逆方向に動いていれば、フローターからのパスを受けられるはずです。つまり、「すばやい切り返しのパスを有効に使う」ということを念頭において練習してください。

 2つ目は、DFにかぶられるということは、DFにマンツーマンで見られているということですから、フローターがDFを2枚引き付けていないということでもあると思います。フローターがフェイントで自分のマークを半身以上抜いて、シュートを狙いに行けば、必ずポストを見ていたDFがフォローに行きます。この瞬間がポストへパスの通る瞬間です。したがって、「フローターが2枚のDFを引き付けるプレー」を展開しなければならないのです。

 3つ目は、ポストの位置取りです。いつもDFにくっついていないで、少し離れているように心がけてください。そして、1つの攻撃ですぐにパスを受けようとは思わず、「その次の展開でパスを受ける工夫、位置取りを考え」てみてください。
 たとえば、最初の攻撃で45度の方へスーッと移動すると(移動できるような位置取り・動きを工夫してください)、パスをさせまいとDFもついてきます。自分の前に立ちふさがったら、また元のほうに引き返します。そうすると次のDFがいるはずです。このときパスがこちらにきたら、自分の横にいるDFは前へ出なければならなくなりますので、出た瞬間にその下に入り込めば、フローターからパスをもらえるはずです。


実戦におけるポストの動き方は、編集ビデオ「ザ・ポストマン」を参考にしてください。