このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相　談

僕はサイドをしています。
味方がシュートを打った瞬間相手のサイドＤＦがスタートを切るので、僕は相手がスタートを切ったらすぐ追いかけるようにしています。
　実はこの間、仲間に、リバウンドをちゃんと取ってくれないと困る、と言われました。しかし、リバウンドのためにしばらく待っていると、もしリバウンドが来なかった時に簡単にワンマン速攻を決められてしまう気がするんです。
　やっぱり今まで通り相手をすぐ追いかけるか、それともリバウンドのためにしばらく止まっているかどっちの方がいいですか？アドバイスお願いします。
　

　　これは戦術であり、監督の考え方によって様々な対応の仕方があると思います。それぞれ一長一短があり、こうすべきだとは言い切れません。したがって、以下は私の私見を述べさせていただきます。

左４５度がゴール右（ながし）にシュートした場合、キーパーの足やゴールポストに当たって右サイド方向へリバウンドする可能性があります。この場合、基本的には右サイドはリバウンドを狙ってある程度はシュートの行方を見ても良いと思います。

　ただし、相手が速攻型のチームで1次速攻・２次速攻のいずれも完成度が高いという場合は、一目散に戻るべきです。リバウンドが自分たちのほうに来る確率は非常に低いわけですから、来るか来ないか待っているうちに速攻で得点されてしまいますから。

　左サイドはズラシによる攻撃の可能性がない（左４５度がシュートに行った）と判断した場合は、即刻戻ります。左４５度がシュートに行っているために戻れないので、サイドＤＦの速攻に対応し切れなくなるからです。

　右４５度がゴール左（ひっかけ）にシュートした場合は、逆に左サイドがリバウンドを狙っても良いと思います。

　サイドＤＦの出足はどうしてもオフェンスよりも早くなりますので、サイドＯＦが追いかけてもなかなか追いつけないことが多いです。つまり、出足の早いサイドＤＦは４５度ＯＦが追いかけたほうが良い、ということになります。このときセンターは４５度ＤＦの速攻に対処します。

　リバウンドは狙っても良いですが、状況に応じた狙い方をして欲しいと思います。