このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

編集ビデオ「小さな巨人たち」に出ている人達を見ていて、僕もあんなふうにフェイントのキレをあげたいと思いました。どうすればキレをあげることができるでしょうか?
 

 「キレ」というのは瞬発力の大きさをあらわす言葉ではないでしょうか。瞬間的にパワーをゼロからどこまで一挙に出せるか、あるいはゼロのパワーを100まで上げるのにどれだけの時間がかかるか、つまり大きなパワーを短時間で出すことができれば、それが「キレ」という言葉であらわされることになるということです。

 これは筋力トレーニングなどの科学的トレーニングを駆使することも1つの方法ですが、日ごろの練習を工夫することによっても同じような効果を得ることはできます。

 たとえば、腕立てや腹筋運動をスピードを意識して行うとか、ストップやターンを誰よりも早くやるように意識するとか、何でも他人よりワンテンポ早く行うように努力してみてください。フェイントではDFよりも早い方向転換と体移動が求められます。

 そうすると普通の人のタイミングがわかってきますので、それよりも早いタイミングを体で覚えるのです。そのためにはどうしても基礎体力が必要になってきますので、人よりも多く練習しなければならなくなります。それに気づき、苦しい練習に耐えた人に「キレ」という褒美が与えられるのです。