このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

僕はセンターをやっているのですが、決定的にシュートがないんです。だから、2枚目が引きつけられなくなってきて、とても苦しい状態です。声変わりもする様子もなく、筋肉もあんまりついてなく、パスとパスフェイントだけです。こんな時はやはり筋肉をつけることが一番いいのでしょうか?
 

 よくこのコーナーで筋力トレーニングの必要性を質問されますが、そのこと自体はすばらしいことなのだけれども、筋肉をつけることのみに心が奪われると、ハンドボールの本当の面白さを味わうひまがなくなってしまうのです。

 ハンドボールの楽しさを味わうためには、まず、自分が得意とする「形」を創ることです。パスとフェイントが得意ならば、それで十分です。フェイントとポストのブロックを組み合わせて、コンビネーションプレーを3種類ぐらい創ってみてはどうでしょう。

 45度やサイドへのパスも、選手が仕事をしやすいようなポイントに、ピタッとピンポイントで投げることができれば、それだけでセンタープレーヤーとして合格です。あなたが打てなくても、みんなに気持ちよく打たせる技術があれば、それで大きな武器になるのです。

 筋力トレーニングよりも前に、こういったハンドボールセンスをまず身につけるような練習をして欲しいと思います。

 ちなみに、編集ビデオ「センターオブセンター」のモデルである海道選手は、シュート力があまり無い選手でした。ですから、シュートと言えば、カットインとステップシュートがほとんどです。しかし、攻撃の組み立てとパスワークがすばらしく、それでインターハイを制したのです。

 
センタープレーは編集ビデオ「センターオブセンター」を参考にしてください。