はじめまして。中学でセンターをやっているんですが背が小さいのもあるのかあまりうまく攻めれません。相手ディフェンスもあまり詰めてきませんが、ディフェンスの上からシュートが打てなくて困っています。
　小さいセンターの攻め方と詰めてこないディフェンスからシュートを決める方法を教えてください。

　センタープレーヤーは相手が６ｍラインにへばりついている場合は、小さくてもやはり思い切って打ってください。そうしないと４５度ＯＦが厚くマークされることになりますので、エースアタッカーのシュート成功確率も下がることになります。入る入らないは別としても、相手が６ｍラインにへばりついている場合は上から横から打たなくてはなりません。

　では、どうすれば決められるのかという質問ですが、これはいくらことばで言っても無駄だと思います。まず自分の打つシュートに自信を持つことです。自信が持てるようになるまで、徹底的にシュート練習するしかありません。センタープレーヤがどんなシュートを打ってきたときに取りづらいか、逆にキーパーにも聞いてみるのも良いでしょう。シュートはタイミングやコースなど、キーパーやＤＦとの駆け引きで決まる部分が多いのです。

　昔から氷見高校にはステップシュートのスペシャリストが各学年に１人はいたものです。彼らはＤＦの頭の上から、脇横から、とにかくどんなときでも、ステップシュートを狙っていました。徹底してステップシュートを練習して、その人独自の「タイミング」と「型」を創り上げました。
　先輩から後輩へステップシュートは引き継がれましたが、できあがった「型」は全員違ったものになっていました。
　このステップシュートが、攻撃時に普通とは違った独特のリズムをもたらしたのです。ぜひ、ジャンプシュートの練習に加えてステップシュートの練習もしてください。

　そして、「こんなタイミングで、こういう風に打ってみよう」と決めたら、練習前、練習後、時間を惜しんでキーパーや下級生に手伝ってもらって練習してみてください。
　自信が出てきたら、先生に頼んで練習試合を計画してもらい、練習試合の場で思う存分試してください。

　センタープレーヤーの役目はそれだけではありません。両４５度の走りこむスペースを確保し、良いパスを出して気持ち良くシュートさせるということ、ポスト・サイドに的確なパスを入れるということ、試合の流れ・テンポを管理するということ、も仕事の中の大きな部分です。

　試合展開を広い視野でながめて、あらゆる点でゲームをコントロールするオールラウンドプレーヤーになってください。


小さいセンタープレーヤーの仕事は、編集ビデオ「小さな巨人たち」を参考にして下さい。