このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

もっと肩を強くしたいんですがどんな筋力トレーニングが効果的でしょうか?


 「肩を強くしたい」というのはどういうことでしょう。「速いシュートを打ちたい」ということであれば、肩だけではなく、腕もひじも手首も、腰も足も、体全体を鍛える必要があります。

 他の筋肉は鍛えてあるから、肩に関する筋力のみ(大胸筋、三角筋、広背筋)鍛えたいということであれば、腕立て伏せのみでも十分です。

 腕立て伏せ1つをとってみても、やり方次第で違った筋肉の強化になります。

@手を肩幅よりやや広めに開き、ひじを体側より45度開いて、十分に曲げて押し伸ばします。(基本形=大胸筋に作用、補助的に上腕二頭筋、三角筋にも作用)

A @の基本形から、ひじを体から離すように(指先を内側へ向ける)すると、主に三角筋に作用するようになります。

B @の基本形から、両手の指先をくっつけて行うと、ひじの強化になります。

C @の基本形から、指先を立てて行うと、指の強化になります。

D @の基本形から、いすを4つ並べてその上で行うと、効果が大きくなります。

 これを何セット行うかは、個人差がありますので、自分の体力に合わせて決めてください。1度に何回やるとバテるか、バテる回数を1セットとし、休憩を入れながら最低3セットぐらいを毎日やって欲しいと思います。

 本来ならば、肩だけではなく体全体の筋力トレーニングであるべきであり、@肩、A胸、B腕、C脚、D背、E腹の順で行って1セットとし、1セットごとに休憩を入れながら、5〜10セットを毎日行うのが理想です。例(@肩=逆立ち腕立て、A胸=腕立て伏せ、B腕=バーベルカール、C脚=スクワット、D背=上体反らし、E腹=腹筋)

 どれだけの量(セット数)を行うかは、個人差がありますので、先生や指導者に聞いて確認して欲しいと思いますが、最初はイヤにならずに継続してトレーニングできるだけのセット数にしたほうが良いと思います。