今練習で正フローターをやってます。先輩によく『打たされてる』といわれます。自分ではDFが出てきてないしそれなりのスピードで走りこんで3枚目の上から打っているんですが、半分以上が『打たされている』と言われます。そう言われている場面と『いいシュートだ』と言われている場面では違いがないような気がするんです。どういうのが『打たされている』シュートなのか教えてください、お願いします。
DFにとってみれば、ロングシュートを打たせて速攻につなげることができれば、こんなに都合の良いことはありません。楽に得点できて、選手の多くが休めて、DFのリズムが良くなるわけですから…。したがって、確率の悪いロングシュートは「打たせろ」となるのです。
シュートの成功確率が高く、「打たれるとまずい」と思われる場合は、DFはその選手に厚めに守り、早く前へ詰めます。
結局あなたが「打たされている」と言われるのは、多分シュートの成功確率が悪いからなのです。DFが6mラインにへばりついていても、「シュートの成功確率が低い」と判断すれば、むやみに前に出てフェイントで抜かれたり、ポストにパスを落とされるようなことはしません。
逆に確率の観点からすれば、10本中2〜3本は決められてもズーッと下がって守り続け、打たせて7〜8本の速攻を狙うでしょう。そういった意味では、個々のシュートがどうのこうのというよりも、全般的に「打たされて」いたのではないでしょうか。
個々のシュートから見ると、DFの守っている方(ブラインド)には打たないで、守っていない方に打たせてキーパーが取れば、「打たされている」ということになります。
また、オフェンスのリズムが悪くて、ミスが許されないとき、確実に1点取らねばならないときに、簡単にロングシュートを打って外し、逆速攻につなげられた場合に「打たされた」ということになります。
しかしながらものは考えようで、「打たされていようがいまいが、そんなことはどうでも良い。言いたいやつには言わせておけば良い」と、よりシュート技術を磨くという方向でいくのも一つの手です。物の見方なんぞは千差万別で、同じものを見て良いという人間もいれば悪いという人間もいます。他人があなたのプレーを見てどう言おうが、あなたが5割以上の確率でロングシュートを決めて、チームが勝てばそれで良いのではないでしょうか。
ロングシュートは、編集ビデオ「氷見高校のエースT」を参考にしてください。