残り1ヶ月で得点力を上げるのは至難のワザです。それよりもDFを強化するほうが先決ではないでしょうか。攻撃回数の多いほうが得点の多くなる確率が高いのはあたりまえですよね。要は相手にボールをやらなければ良いんです。シュートボール以外は相手に絶対ボールをやらないとみんなで確認してください。
一番多いのは、キャッチミス・パスミスで簡単に相手にボールを与えるというケースです。接戦していたのにいつのまにか点差が離れた、というのはたいがいキャッチミス・パスミスに起因しているのです。
一生懸命守っていて、長いDFの後にマイボールになって「さあー速攻」という時にパスミスをする、「またDFかー」と思うと志気が下がりますよね。こういうことが2〜3回続くと緊張の糸がプッツンと切れるんです。こうなると後は坂道を転げ落ちるように敗北の一途をたどり、気が付くと大差で負けということになるのです。
マンツーマンで守られないなら、1人を2人で守ってください。最終的にはサイドでフリーに近い形になるかもしれませんが、それはキーパーと勝負させれば良いでしょう。味方を1人にしない(孤立化させない)、必ず隣りがフォローしてやる、ということを徹底してください。みんなで協力して必死に守っていると、相手がミスを犯してくれるものです。そのミスを瞬時に判断して速攻に出ます。
速攻はマイボールになることの確認の早さが一番大事です。45度OFがシュートに行けば、「シュートだ!」と思った瞬間に逆のサイドは速攻に出ます。ワンテンポ送れて逆45度とセンターも速攻に出ます。まずはこのタイミングを早くしてください。
次に大事なのは、キーピングとスローイングです。DFは相手の打つコースをつぶします。サイド上がりのパスからの45度シュートは近目をつぶすとか、逆45度からのパスは流しをつぶすとか、そういう約束事をつくっておきます。キーパーはつぶされてない方にヤマを張り、キーピングの際にはボールを真下に落とすようにします。このようにしてマイボールにして即速攻につなげるのです。
繰り返しますが、速攻は足の速さではなく、出足の早さです。出足を早くするために前記のようにいろいろと約束事をつくっておいてください。
あと1ヶ月間、DFの強化と雑なプレーをなくす(1つのパス、1つのキャッチを大切にする)ことを根本に取り組んでください。
速攻については、編集ビデオ「小さな巨人たち」を参照してください。