このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

僕のチームではほとんど顧問が練習に来ずキャプテンである僕が練習メニューや作戦を決めています。それをふまえた上で質問したいです。この間公式戦があって非常に強いチームとあたり負けてしまったのですが、うちと相手の大きな違いは、相手のセットは個々の能力はあまり変わらないのですが、きちっと幾つかの攻撃のパターンが全員がわかっていてタイミングがばっちりなんです。特にポストのブロックが僕らと全然違いました。うちらのポストは能力は高いと思うんですが結構裏を走ってもらいたがるタイプです。それはそれで良いのですが僕らにもポストのブロックを使ったある程度通用するフォーメーションがほしいんです。僕もザ・コンビネーションを持っていますのである程度種類は知っているのですが練習の仕方がわかりません。普通に6対6の練習の中でなどで試していった方がいいのでしょうか?それともわざわざフォーメーションの動きを習得するための練習をした方がいいのでしょうか?さらに聞きたいのですがそのポストのブロックのタイミングについてなんですけど…例えばセンターが反転した瞬間にその向いた方の45にアウトブロックをかければチャンスになるとか、こういうタイミングが合わないとブロックの意味がないですよね。そこは話し合うしかないようなきがするんですけどなにか具体的なセオリーがないと話しようがないんです。センターのアウトとイン、45のアウトとインのブロックをかけるときにどんなタイミングやどんなパターンでかければよいか具体的なものを教えていただきませんか?


 まずセットオフェンスでのコンビネーションですが、4人以上のコンビネーションというのはそんなに必要ありません。みんなで合わせる練習だけでも大変ですし、1人の歯車が合わないだけで失敗し、逆速攻されたり、心理的に大きなダメージを受けたりしますので、リスクが大きいのです。

 ですから、本当に強いチームというのは、4人以上のコンビネーションはほとんど使っていなくて、攻撃は2〜3人のコンビネーションがほとんどなのです。ということは、2×2や3×3の練習をしっかりやっている、ということでもあります。少人数のコンビネーションは失敗しにくいですし、応用が効きます。部分部分では2×2や3×3の決まりごとをやっているんですが、全体としては応用の連続になっているのです。ですからDFもやりにくいのです。

 あなたのチームも、まず2×2や3×3の攻撃パターンをポジションごとにいくつかつくるようにしてください。

 ブロックのタイミングにしても同じです。2×2や3×3のブロックのタイミングが、そのまま試合の中に出てくるのです。それはDFとの位置関係で微妙に異なるものであり、いろんな状況でのタイミングを自分たちでつかみ取るしかありません。画一的に文章で表現できるものではないのです。

 以上のことから、常に私は2×2や3×3の練習を徹底的にやるように説いているのです。