速攻されると絶対といっていいほど決められてしまいます。体力的にはさほど問題は無く、けっこう戻れていると思います。速攻に対するDFというものが具体的にあるのでしょうか?
なぜ速攻のときに守りにくいかというと、DFのマークがはっきりしないというか、めまぐるしい変化にDFが対応しきれなくなるからなのです。
コート中盤でパスや空走りやフェイントなどで抜かれると、それが最終場面ではオフェンスの人数的優勢につながってしまいます。また、人数的には同等でも、1人が後ろや横から追いかける形になれば、それが最後に大きなズレにつながります。
ですから、まず自分のマークをすばやく確認し、マークを見失わないようにまた中盤で抜かれないように、一定の距離をとりながら、大きなバックステップではやく6mラインにまでもどるのが原則です。
6mラインまで戻ってしまえば、マークの確認は非常にカンタンになりますし、裏を走られてDF陣形を崩されることも少なくなります。
中盤で抜かれた場合は、@すぐに違うOFにマークを切り替える、A一目散に6mラインまで戻ってマークを探す、のいずれかで対応します。いずれの場合も大きな声でマークを確認しないと、他のDFとマークがダブったりします。マークがダブった場合は、必ずノーマークの選手ができますので、大概はシュートまで持ち込まれると思ってください。
つまり、速攻時のDFで最も大切なことは、「マークをはっきりさせる」ということであることがわかっていただけると思います。