このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

先日スポーツイベントの6月号をみましたら、鹿骨中の監督さんのコラムに高校選抜を見た感想に勢いにまかせて突破するのではなく、近い間合いでディフェンスの死角から攻めるようなプレーが増えてきたみたいなことがかいてありました。なんとなくこんなプレーかなぁ?というのはあるんですけど、全国の試合はほとんどみたことがないので、実際どんなプレーかわかりません。どんな動きをするプレーなんでしょうか?練習したいです!


 鹿骨中の監督さん武末先生がおっしゃっていることは、非常に理論的なことで、パスを受けた瞬間に勝負を決めるには、DFの近くでしかもズレた状態でパスを受けるべきだということを言っておられるのだと思います。
 また、DFの死角を利用する(DFの背後から走り込む)と言うことは、縦走りよりも斜め〜横走りを行うということであり、私も常に言っているところです。

 しかし、これはある程度のシュート力や体の瞬発力、バランス感覚などを持った選手が行うと効果的かもしれませんが、初心者や未熟な選手が行うと、スピードが無くなるのでDFに簡単に止められたり、パスカットされたりしやすくなるという欠点があります。
 また、横走りが多くなるとパス回しばかりで誰もシュートしなくなり、パッシブプレーをとられやすくなるという欠点もあります。

 ボールを持っている選手に、DFをしっかり1枚半以上引きつけるだけの脅威がなければならないのです。そのためには、短い距離でスピードをつける走り込みや、クイックモーションシュートの技術・ステップシュートの技術が必要になってくるのです。