このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

私は1年生なんですが、肩が強いので将来性を見込んで(と先生や先輩が言います)試合に出してもらっているんですが、思うような働きができなく、またシュートも入らなくて悩んでいます。この状態で試合に出ていても、先輩やチームに迷惑をかけるような気がしてなりません。私はいったいどうすれば良いのでしょうか。


 1年生で正45度をやらせてもらっているということは、人並み以上の肩の強さ・リストの強さ・身体的優位性を買われたのだと思います。あなたは努力次第では、普通の人が到達できないような高レベルの選手になる素質を持っているのだろうと思います。

 この事実はしっかり受け止めるべきです。そして、現時点においてはシュートだけを取ってみれば、上級生の選手よりも上を行っているのではないでしょうか。多分、チームメイトが期待しているのは、パスワークやフェイントなどのあなたの小技ではなく、あなたの豪快なシュート力ではないでしょうか。

 とすれば、味方がDFを引きつけてくれたら、あなたは勢い良く走り込んで、パスをもらって、力いっぱいシュートするだけで良いのです。後は何も考える必要はありません。入るだろうか、入らないだろうか、だとか、先輩に良いパスを出さなくては、とか、フェイントでDFを引きつけてズラして勝負だとか、余計なことは考える必要はないのです。

 あなたは「強い心をもつ選手」にならねばなりません。「私はDFの腕をへし折ってでもシュートを決める」何度止められても、「これでもか」と力いっぱいシュートを打つ、試合に負けても私の知ったことではない、私は私の精一杯のシュートを打つのみ。という気持ちで試合や練習にのぞんでください。

 あなたをどう使うかは監督や先輩が決めることです。あなたはシュートを狙うだけです。あなたはまだ1年生です。何もできなくて当然なのです。できないことを要求する方がおかしいのです。小技は次第に覚えます。今は豪快にシュートすることだけを念頭においてください。