このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

こんにちは今とても悩んでいる事があります。
うちのチームは高校からはじめた人が多く、あまり強いといえません。ですが1年で身長163センチくらいの人がいるんです。
そいつは小学校中学校フローターをしていて全中でも地方大会でも平均得点率10近い数字を出しています
ですがこの身長だと高校で通用しないような気がするのですが、こういう選手はフローターにして大丈夫でしょうか?
もしだめであれば最初っから初心者を育てたほうがいいなと思いますが、ほんとに難しいと思います。指導者として教えてください。



 学生指導の基本は、その人の長所を伸ばしてやるということです。その人が生きたいように生かしてやることです。

 身長が低くてもDFをうまく利用してシュートを決めるテクニックを持った選手はたくさんいます。また、研究心旺盛で我慢強く負けん気の強い選手ならば、様々な困難を克服してより大きな花を咲かせるかもしれません。

 また、シュートは得意だけれども器用でない選手、周りが良く見れない選手、自分のことばかり考えているもいます。こういった選手にセンターをさせると、ある程度の得点はできても、チーム得点にはならずチームの士気も上がらないので、なかなか試合には勝てません。これは人の使い方を誤った例です。打ち屋としての選手起用は、45度かサイドにすべきだと思います。

 今の身長で通用するかしないかは、今考えるべきことではないでしょう。もっと後で判断しても良いことです。訓練が進むにつれて他の選手も伸びてきますから、その兼ね合いもあります。どうしても心配ならば、もう一人フローターを育てながら、2人で競争させれば良いのです。

 肝心なことは、選手の身体的特性、性格をしっかり把握することと、選手の思いを知ることです。そしてできるだけ選手のやりたいようなことをやらせてやる環境づくりをしてやるということです。