このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

私、1年生のときから『判断力が悪い』って言われ続けてきて、今日練習試合があったんですが、そこでも、
『判断力悪すぎ』『お前がチームの足を引っ張ってる』『頭が働いてない』『サボってる』とか、ボロボロにいわれて、そっごいショックでした。確かにそぉなんですけど・・・。
あんまり目の敵にされて、いい加減ムカッときちゃって、うまくなって先生を見返してやりたいんです。
判断力は、どぉやってつければいいんですかねぇ??
ちゃんと考えてるんですよ、私なりに。
でも、みんなや先生が考えてることと違って、うまく呼吸が合わなかったりするんです。
たとえば、(ここはあいてるっ!!!)って思って突っ込んでいくと、『そこはあいてないだろッ』って怒られるし、(ここはあいてないからパス)って思うと『今あいてるだろッ!!打たないでどぉするんだ!!!』って怒られたり・・・。
数はこなしてるんですけど、なかなか判断力がつかなくって本当に困ってます。
アドバイスお願いします。。。



 「ここはあいてる」と思って突っ込んでいくと『そこはあいてない』と怒られ、「ここはあいてないからパス」と思うと『今あいてる打たないでどうする』と怒られたりするというのは、状況判断が180度違うということです。

 本来はそんなことがあるはずはないのです。あなたと監督の間には「ハンドボール感」に大きな「差」があるようです。この「差」を埋めない限り、いつも衝突してしまいます。

 一番良い方法は監督としっかり話し合うことです。感情的な口調で話すのではなく、冷静に淡々と話し合ってください。「監督、いま空いていると言いましたが、2枚目も3枚目も前にいます。私は空いているとは思えないのですが、どうしてなんでしょう」とプレーを中断させてしっかり聞いてください。そして監督の考え方をあなたの頭でしっかり理解してください。

 監督もあまりコミュニケーションの上手い方では無いようですから、怒られても感情的にならないで、ムカつくのをガマンしてしっかり聞くことです。『判断力悪すぎ』は、どういう風に判断力が悪いのか、『お前がチームの足を引っ張ってる』のはどういう風に足を引っ張っているのか、『頭が働いてない』と言うのは、どんな動きを指してそう言っているのか、『サボってる』というのは、どんなときにどんな動きをしたからそう言うのか、これを具体的にはっきり聞いてください。それを理解してから次の行動に入ることです。理解できるまで引き下がらないで監督から聞き続けてください。

 大変勇気のいることかもしれませんが、あなた自身納得のできるように行動することです。それが今後のあなたの成長に役立ってくるはずです。

 私も結構頭に血が上って、カっとなってしまうので、『今ここあいてないだろ!』っておもっちゃったりして…。素直に聞けてなかったのかもしれないですね。
先生と交換ノートができれば・・・??


 先生と交換ノートすればいいじゃないですか。自分に素直になれるというのは大変重要なこと、すばらしいことです。良いと思ったことをすぐ行動に移せる、それができただけでも、人生の1時点においてあなたがハンドボールをやってきたことに、大きな意義ができます。

 人はいろんなことを考えすぎて正しいことを行動に移せないことが多いのです。羞恥心や猜疑心、恐怖心、あらぬ欲望などがネックになるのですが、これに自分の心が負けてしまうのです。最終的な敵は自分の心なのです。

 自分の弱い心に打ち勝つ「強い意志」ができてくれば、あなたの世界は大きく開けてくるでしょう。