このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

センター136cmロング145cm、逆ロング154cm、サイド138cm、逆サイド151cm、ポスト139cm キーパー142cmの中学校チームってやっぱり不利ですか?全員中2です。
 技能的には他のチームよりもかなり上なチームなんですが、OFもつっこめば転ぶくらいです。
しかしサイドから逆サイまでロングシュートは打てば必ず入ります。DFにもかなり支障があるのですが・・。



 一般的には、身長は大きい方が有利ですし、小さい方は不利です。こんなことは誰にでもわかることです。中2で160センチ以上の選手が1人もいなくて、平均身長140センチ台というのは少し小さい方かもしれません。
 中学生は急激に身長が伸びますので、バランスよく栄養を取り、よく寝るように指示してください。

 指導者としては、現有勢力で戦うしかありませんので、個人個人の持つ特性・特技をうまく組み合わせて、試合で思う存分出し切るようにしてやることが大切です。

 ベースとしては、やはり「守って速攻」でしょう。小さくても9mラインの外まで詰めれば、そう簡単にシュートは決まりません。キーパーの読みと反射神経がよければ逆速攻につなげられます(もちろんDFとの連携も大切です)。DFの詰めと戻り、隣のDFとの連携をしっかりつくってください。特に高いDFシフトをしかなくても、詰めと戻り、DFの先読みがしっかりできれば、0:6のほうが守りやすい(崩れにくい)と思います。

 速攻型のチームは崩れにくいし、相手のミスに乗じて一気に差を広げますので、相手にとってみれば非常に戦いにくいものです。

 オフェンスはパスをうまく利用してください。動きはもちろんですが、「速いパス」を駆使することでDFはいくらでも崩せます。速い動きに速いパスが加わるとDFは非常に守りにくくなります。もう少し欲を言えば、急激なストップ・ターンや遅い動きの中から急激に速い動きに移るとか、スピードに緩急をつけると非常に面白いハンドボールが展開できると思います。

 小さいチームは、そういう工夫がたくさんあるから見ていて面白いし、ハンドボールの醍醐味が味わえると思います。頑張ってください。