このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

 こんにちは、高校でハンドをやっている者です。僕のチームはシングルポストを使ってるのですが、ダブルポストも練習して使い分けしたいと思っているのですが、シングルの時との攻め方の違いと、その攻め方についてアドバイスお願いします。ダブル時のポスト、サイド、フローターの動き、仕事の違いについてもアドバイスお願いします。

  シングルポストとダブルポストの差は、ポストのブロックやクロスなどを多く取り入れた攻撃スタイル(ダブルポスト)にするか、フローターのズラシやクロスを取り入れたスピーディーな攻撃スタイル(シングルポスト)にするか、乱暴な言い方をすればこういうことだろうと思います。

 シュート力がある、あるいはパスが上手い、こういった45度OFが左右2枚いる場合、彼等に勝負させる(シュート・パスさせる)には、ポストプレーヤーをからめるのが効果的です。センターがいない分行動範囲が広がりますので、45度OFにとっては非常に自由に動ける攻撃方法です。ただし、その分パスの距離も長くなりますので、パスミス・キャッチミスを犯しやすくなります。

 基本的には中央線を境に、その左右で45度・ポスト・サイドの3対3をつくります。ポストがセンターDF寄りにいると45度DFは45度OFをマークしますし、ポストが45度DF寄りにいると45度OFはセンターDFがマークします。ポストが移動するだけで45度OFのマークが変わるのです。これをうまく利用すれば、DFが前へ詰めるのを遅らせることができ、45度OFのシュートチャンスが広がります。

 もう一つはポストの縦ブロック、横ブロックを多用できるということです。ポストがセンターDF寄りの時に45度OFが走り込んでくると、45度DFが前へ出ます。この時ポストが45度DFのインへブロックに入り、45度OFに上から勝負させます。

 ここで45度OFは@シュートAポストへパスB逆45度へパスCサイドへパス、これだけの選択肢ができます。センターDFが出てこなければ@、センターDFが出てくればA、センターDFが出てきて45度DFがポストを完全にマークしていればBあるいはC、Bの場合は走り込んだ逆45度にパスが渡った瞬間、逆ポストが逆センターDFの外ブロック(横ブロック)をすれば、タップパスのようなすばやいパスやバウンズパスなどを落とすことができます。

 45度からポストにパスが入った時(センターやサイドDFがフォローに来そうな場合)、ポストからサイドにタップパスを入れれば、たいがいはサイドシュートに持ち込むことができます。サイドはポストからのパスを予測して事前に走り込み、パスを受けたら1歩でシュートするようにします。

 また、ポストの位置によっては、サイドの回りこみからポストへパスを落とすことも可能です。