このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

今度新人戦があるんですが、全国に出るようなチームとあたるんです。そういうときは、どのように対処をしたらよいのでしょうか?また、どのような、練習をしたらよいのでしょうか?

 私は試合というのは自分達の技術を披露する場所だと思っています。練習で一生懸命創り上げた体力・知力・技術・チームワークのすべてを試す絶好の機会です。1年に何回もあるものではありませんから、大事にしたいものです。

 前半30分、後半30分の1時間、雰囲気に流されること無く、今現在自分達の何が通用して何が足りないのか、相手の攻撃が成功している原因は何なのか、特にリーダーはそういうことをしっかり冷静に考えながら、そして仲間に声をかけ軌道修正しながら1時間を有意義に戦って欲しいですね。

 自分達より各上の相手と戦うときは、DFの手を抜かずしっかり行うことです。特に前への詰めと戻り、フォローDFを徹底してください。9mラインよりも前へ詰めるとそんなに簡単に打たれることはありませんし、タイミングが早ければポストにパスを落とすこともできません。

 詰めたら下が空きますから、となりのDFがしっかりポストを見てください。このとなりのDFとのコミニュケーションが一番大事なのです。2×2を徹底的に行ってチェンジのタイミングをつかんでください。

 リズムが悪くなったときはDFでガンバり、相手の連続得点を無くすことです。取られても取り返せば良いのであわてることはありません。連続得点はこちらのミスから起こるのです。ですから、逆に落ち着いて、DFを徹底してガンバって、相手のシュートミスやパスミスを誘い速攻につなげるのです。

 したがってロースコアの試合展開になりますが、そうなるとこちらのペースです。ノーマークシュートなど少ないチャンスは必ずモノにしてください。

 最後に「気持ち」の面ですが、やはり戦いに望むには「勝ちたい」「絶対に負けたくない」と強く思わなければダメです。1つ1つのプレーは「相手を打ち負かすプレー」「常にゴールを狙うプレー」でなければいけません。ただなんとなくといったプレーならやらないほうがマシです。他のメンバーにも迷惑ですから早めに交代してください。

 試合を冷静に分析しながら、クールにそして熱く戦ってください。氷見高校のユニフォームには『Be Hot&Cool』と書いてありますが、監督のそういう思いがこもっていると思います。