このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

ポストのポジション練習のとき、あまりゴールが入りません。2×1の速攻のときにも6メートルから打ってもほとんど入らなくなってしまいました。6メートルから打ってほぼ確実にきめるようなコツなどを教えて下さい。
 

 ポストシュートや6mからのノーマークシュートがあまり入らないということですが、それをほぼ確実にきめるようなコツなどというものは、ハッキリ言ってありません。

 それよりも何が原因でシュートが入らないのか考えてみたことはありますか。ただシュートを打って「入らない、入らない」と悩んでいても、永久に問題は解決しないでしょう。

 シュート練習に望む前に、なぜ自分のシュートが入らないのか、その原因に仮説を立て、対応策を考えてください。それでやってみてそれでも入らない場合は、仮説が間違っているのか、対応策がまずいのか、体力が伴わないかのいずれかです。新たに仮説を建てるか、対応策を練り直すか、体力をつけるかして再度トライしてみてください。

 これが企業活動で言うところの「PLAN(プラン)・DO(ドゥ)・CHECK(チェック)・SEE(スィー)」です。これが為されておれば、常に問題点がはっきりしますので、やるべきことも次第に決まってきます。私が答えを出してもあなたの本当の力にはなりませんので、自分でまず「プラン・ドゥ・チェック・スィー」にトライしてみてください。

 ヒントとしてポストシュートを外す要因をいくつか挙げておきましょう。

@パスキャッチからシュートまでのタイミングが一定している為、勝負どころがキーパーに予測されている。

A空いているところへ単純に打っている。空いているのは、実はキーパーがシュートをそこへ誘っている事が多い。

Bキーパーの動きを予測しないで単純に6mの中へ飛び込むため、振り向いたら目の前にキーパーがいてパニック状態になる(打つところがなくなる)。

C腕の振りだけで打っており、キーパーにシュートポイントが予測されてしまう(スナップが効いていない)。

Dジャンプしてから打つまでのタイミングがいつも一定である。

 など、もっと原因があるかもしれません。自分の場合はどうなのか、じっくりと考え、対策を練ってからシュート練習を行ってください。そうするとシュート練習そのものがもっと楽しくなるはずです。