このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

最近ジャンプシュートのときのジャンプの滞空時中にキーパーをよく観察して地面に着くすれすれにシュートを打つやり方を練習しているのですが、ジャンプ力がないせいかあまり思ったようににいきませんどうしたらいいせすか教えてください。あと普段の生活のときや家の中でできるジャンプ力を鍛える方法を教えてください。

 

 ためて打つ練習をしているとのことですが、ポジションはどこでしょうか。センターならばためて打つよりもクイックモーションのシュートをまず練習してください。ためて打つのはDFを空中でずらす時ですが、これはクイックモーションシュートができるようになってからの話です。

 サイドの場合はジャンプ力の効用も大きいのですが、キーパーのタイミングを外すためにためて打つという側面もあります。そんなにジャンプ力が無くてもキーパーのタイミングを外すことはできますので、あまり気にしないで下さい。打つ瞬間股下を見ながら閉じた足横へ打つとか、体を倒しながら腕は残しておいて顔横を狙うとか、体全体でキーパーをだます練習をした方が良いと思います。

 さて、ジャンプ力ですが、ハンドボール教室で「プライオメトリックストレーニング」紹介しました。私は科学的なトレーニングで指導した経験はありませんので、受け売りの説明をしてもボロがでますから、バレーボールの「中垣内式コンディショニング」http://www.mama3.net/medical/index.html サイトでも確認してみてください。
 30センチくらいの台を5〜6個置いて、連続して行うというやりかたもあるようです。

家でもできるトレーニングとしては

@腹筋と背筋 30回を3セット

Aヒンズースクワットジャンプ
 ヒンズースクワットの要領で深くしゃがみこみ、爆発的にジャンプします。連続 10〜20回を3セット。

Bジャンピングスプリット
 ジャンプ直前の深く沈みこんだ姿勢から、爆発的にジャンプします。空中で交互 に脚をかえながら連続10〜20回を3セット。

普段の生活の中でできる工夫としては

@水たまりや障害物などがあればあえて飛び越しながら歩く

Aちょうど良い高さの木の枝(柱でも電信柱でも何でも良い)を見つけ、その地点にきたらジャンプしてタッチする。

B立っている時は常に爪先立ちする。

これだけ行うだけでもずいぶん違ってくるはずです。

 それと気をつけなくてはならないのは、ジャンプの前に大きな歩幅で大きく沈み込むということです。大きくジャンプするには助走をつけて、その水平方向の力を垂直方向に変換しなくてはいけません。そのために大きな歩幅で(前進力を止める)大きく沈み込む(垂直上昇力をつける)のです。