このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

 こんにちは、僕は中学校でハンドボールをやっているのですが、定期試験などがあると部活などが学校で停止となってしまいます。
そこで、室内でできてなおかつハンドボールの練習になるよい練習方法は、ないでしょうか教えてください。

「やる気」満々なのにクラブ活動が無い。これは本当にさみしいものです。私も一人でできる練習をいろいろ工夫してやってみましたが、参考になるかどうかは別として少し紹介してみましょう。

@ 手のひら リフティング

まず、ボールを利き手で握り、そのまま空中へフワリと浮かし、利き手の甲へのせます。次に、再度空中へフワリと浮かし、利き手でボールをキャッチし、握ります。絶対に反対の手を使ってはいけません。利き手ができるようになれば逆の手で行って下さい。これを何度も繰り返すうちに、ボール感覚を覚えながら握力を鍛えることができます。これはボール1個さえあれば、どこでも気軽にできる練習です。

A 長座パス・シュート

体育館などの壁に向かって足を伸ばして座り、壁に向かってボールを投げ、返ってきたボールをまた投げ返し、これを繰り返します。ポイントは腕を振り回して投げるのではなく、手首だけで投げるということです。慣れてきたら壁との距離を少しずつ離してやりましょう。

B ストップフェイント

廊下でもどこでも、DFが前にいることを想定し、1m30cmくらい手前でストップフェイントを掛けます。つまり、しっかり「ハの字」をつくって、真横に飛びます。ボールを持って、ドリブルをつきながらやるともっと良いでしょう。私も通学の途中で電信柱に向かってやった思い出があります。

C 腕立て、腹筋

腕立て伏せは50回、腹筋は100回、連続でできるようになれば第1段階合格です。腕立て伏せは長くやるよりもスピードを上げたり、体を持ち上げたとき両手を叩いたりして工夫すれば良いでしょう。腹筋は100回が楽にできるようになれば200回連続もすぐにできるようになります。200回ができるようになれば、時間さえ気にしなければ500回でも1000回でもできるようになりますが、中学生は100回くらいまでで止めておいて、セット数をこなした方が良いでしょう。全ての筋肉を統括するのが腹筋です。頑張ってください。

D 縄跳び

最初は毎日1000回をメドにやってみましょう。慣れてくれば2000回に挑戦してみてください。これはいつでもどこでもできますし、淡々と走るよりも体力づくりに効果があります。

E ビデオ観戦によるイメージング

好きな選手、目標とする選手の試合ビデオを何度も見て、頭の中にしっかりとイメージを焼き付け、実際の練習でマネをします。良い場面はビデオをスロー再生して、しっかり観察します。このイメージングが実戦では非常に役立つのです。夜寝る前に、自分を目標の選手に見立てて、頭の中でいろんなプレーをさせるのです。これが鮮明になればなるほど、実戦でも同じようなプレーをするようになるのです。