このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

シュートを打たれた時によく自分の守りにいった反対側に打たれてしまいます。これは、立ち位置や動くタイミングに問題があるのでしょうか?あと、ゴールキーパーの練習法などいろいろおしえてください。

 

 そうですね、おっしゃる通りだろうと思います。そして文面からすると、かなり「受身」になっているような気がします。

 緋色さんはシューターと勝負する際、ワナを仕掛けていますか。
つまり、引っ掛けに打たせるときは、流し寄りに立っていますか(あまり流し寄りになると、せっかく引っ掛けに打たせても取れないことになります)。股下に打たせるときは早めに足を上げていますか。

 自分でワナを張って打たせたシュートが、全くワナとは逆に打たれたとすれば、それは位置取りやタイミングが悪かったとあきらめて、「こんどこそワナにはめてやる」と次回は修正して頑張れば良いんです。

 ただ行き当たりばったりで取りに行って、逆を衝かれて悩むのは、全く「受身のキーパー」であり上達はしません。「打たれる」のではなく「打たせる」のです。キーパーは常に攻撃的でなければなりません。

 どんどん前へ出て、相手の打つコースをつぶし、誘い込んで(打つコースを限定的にして)取っていくのが良いキーパーです。

 ゴールキーパーの練習法はいろいろありますが、まずはシャドウキーピングをぜひ徹底的にやって欲しいと思います。これは一人でいつでもどこでもできますし、反射神経を鍛えるのにも適しています。

 まずはサイドシュートを取るときの構えで、両足を肩幅に開き、ひじを90度に曲げてうでを真横に上げた姿勢(スタイル@)から、片方のひじを下げて腰横のシュートを防ぎ、もう一方の腕(ひじ)は頭の上に上げて頭上のシュートを防ぎます。腰横のシュートはひざも上げてひじとひざをぶつけるようにします。(スタイルA)

 次に腰横よりももう少し外のボールを取るスタイルです。スタイルAのひじとうでを伸ばします。ひざも伸ばします。そして手のひらでつま先をタッチします。頭上のうでとひじは同じです。感覚的には、ひじは空手チョップで、足はキックで蹴り上げるという感じです。(スタイルB)

 パターンA スタイル@−スタイルA−スタイル@スタイルB
 パターンB スタイル@−スタイルB右−スタイル@−スタイルB

 これを何度も何度も徹底的に繰り返して練習してください。


 
 次に、ゴールキーパー2人のキャッチ練習です。一人が4m付近からボールを左右のゴールポストめがけて投げ、もう一人は最初ゴールの真中にいて、左右に跳んで体の正面でボールをキャッチします。これを回数を決めて繰り返し行い、その後交代して行います。

 今度は2対1のキャッチ練習です。ゴールの幅に2人が立ちそれぞれ腰の位置にボールを持ちます。その真中にキーパーが入り、かかとをつけてそんきょします。この状態で左右どちらかがボールを落とします。キーパーは落ちたほうの足と手を伸ばし、ワンバウンドでキャッチします。必ず手と足の両方を出すようにしてください。うまくできるようになれば、ノーバウンドで取るようにしてみてください。

 次に、パサー2人がゴールの幅で4m付近に立ち、片方がゴール上コーナーの外へボールを投げ、それをキーパーが片手キャッチしてパサーに返します。その直後もう一人のパサーが反対ゴール下にボールを投げ、それを片手キャッチしてまたパサーに返します。キャッチできるようなスピードのボールを投げてください。

 
実際のキーピングについては、編集ビデオ「決勝戦のキーピング」を参考にして下さい。