このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

背が低いんですけど(163ぐらい)どんなロングシュートを練習すればいいんですか?あと、攻めてる時に左45度からパスをもらって攻めて、右45度にパスをだして、また右45度からパスをもらった時に攻めることができません。バックステップが遅いんですか?どうしたらいいんですか?

 

 これはいつも言っていることですが、小さな選手がまともに大きなDFの上から勝負するのは、非常に確率が悪くなるのでおすすめできません。シュートカットから逆速攻されて、よけいにリズムが悪くなります。

 ですから、パスワークで勝負するか、シュートカットされにくいシュートを開発するかしかありません。

 シュートはロングよりも、8mぐらいから打つミドルシュートあるいはステップシュートに切り替えたほうが良いでしょう。

 ミドルシュートはジャンプの上がり際に(DFが詰めてくる前に)、コンパクトな腕の振りと強烈なスナップでシュートします。コースは左右上下どこでも良いと思いますが、体を開いて流しへ打ったり、肩を入れて引っ掛けへ打ったり、手首だけで打ち分けたり、キーパーをだますように工夫してください。

 ステップシュートは走り込んできてパスを受けて1歩でシュートします。空いている所へ打てば良いのですが、ブラインド(DFのつぶしているところ)へ打つことができればもっと良いと思います。走り込みながらDFの頭の上から打つ、ランニングステップシュートも効果があるでしょう。

 右45にパスをだして、また右45からパスをもらう時に、走り込んできてシュートできる位置でパスを受けていますか。自分が充分なシュート体制を取れるだけの間合いを確保しなければならないはずですが、あなたはそれをやっていますか。そのためにもバックステップは速(早)ければ速(早)い方が良いと思います。

 パスした後、次にどこから攻めるか、どこが手薄か、瞬間的に判断し、そこを攻めるためにはどこからどういう風に走りこむのが効率的かをはじき出します。その地点までバックステップで戻るのですが、これはパスの後バックステップで戻りながら、と同時にDFを見ながら判断するのです。

 ステップシュートが得意ならば、パス直後にリターンパスを受けても勝負することができますし、シュートフェイントからカットインやポストへのパスもできますので、大変有利だと思います。

 自分だけではなく、左45度に打たせるためのスペース作りも大切です。45度のシュート成功確率が高いのならば、彼等に気持ちよく打たせるのもセンターの仕事です。

 早く全体を見渡せるセンタープレーヤー、損得勘定を瞬時に判断できるセンタープレーヤーになってください。