このコーナーはみなさんから寄せられた質問に答えた内容を紹介したものです。練習の参考になれば幸いです


相 談

ジャンプ力とシュート力を上げたいのですが、筋トレの仕方がよくわかりません。どう筋トレをすればいいですか? あと、シュートをする時は手首を使ってシュートした方がいいのでしょうか?


 筋力トレーニングについては、まず自分の最大筋力や持久力などの現状をしっかり押さえて、それに対する処方箋という形で決める必要があると思います。むやみやたらにトレーニングを行っても時間をかけた割に効果が薄いということになりかねません。

 また、ジャンプ力とシュート力といっても、大腿四等筋・腓腹筋や上腕三等筋や大胸筋といった足や手の筋肉だけを鍛えればよいのではなく、大殿筋・腹直筋や広背筋などの筋力を平行して高めないと効果は薄いのです。

 私は科学的トレーニングというものについては素人ですからいい加減なことは言えません。ですから、まずトレーニングセンターに行って専門の指導員からキチンとした指導を受けるることをお勧めします。

 私達が中学生・高校生の頃は毎日のように腕立て・腹筋・うさぎ跳び・ダッシュをやりました(というよりもやらされました)。それは生半可な回数ではありません。(例えば、毎日やるうちに腕立ては200回、腹筋は時間さえあれば1,000回でも連続してできるようになりました)

 結果としてそれなりの運動能力を身につけることができました。しかし、筋肉の量では負けないのにシュートスピードでは私よりも速い人が何人もいたのです。これは筋肉の量というよりも、筋肉の使い方、柔軟性という点に差があるのだということがわかってきました。
 ただ、わかったからといってトレーニングで矯正できたかというとそうはいかず、結局は大幅にシュートスピードを上げるには至りませんでした。

 何が言いたいのかというと、シュートスピードを上げるためには、それなりの専門知識を持ったトレーナーに科学的に診断してもらってトレーニング方法をつくって励行した方が効果的だということです。あてずっぽの筋トレは大切な時間のロスになります。

 スポーツイベント社から「勝利へのパワートレーニング」(2600円)という本が出ていますが、ハンドボール競技を対象として書いてありますので非常に参考になります。よろしかったら購入して読んでみて下さい。

 シュートは手首だけではなく、体全体を使って行います。力強いジャンプと腰・肩の回転に、最後はひじから上のしなりと手首を使って行います。この体全体の力強さが無ければシュートは弱々しくなってしまいます。

 最後は必ず手首を強烈に効かしてください。